ウレタンエッジの延命実験2013年01月09日 21:44

ポンポンと弾むように鳴るスピーカーに多いウレタンエッジ。
経年でボロボロになてしまうのは皆さんご存知の通り。
そうなったら張り替えれば良いわけですが、できる事ならそうなる前に何か手を打つ事はできないものか。
スピーカー病を患っているヲタクならだれもがそう思うはず。

我が家にもARの206HOというちょっと珍しいスピーカーがあるのですが、コレもウレタンエッジなんですね。
どんなソースも明るく軽快に奏でてくれるのでお気に入りの逸品です。
でもこのスピーカーにも宿命のその日は必ずやってきます。

ウレタンエッジの劣化を食い止める方法は無いものか、食い止めるとまでいかなくとも進行を遅らせる事はできないものか。
まずは思いつく事からやってみようと実験開始です。



今回の実験で餌食になってもらうのは、パイオニアのミニコンポ用スピーカーS-RS9というモノです。
まぁ普通のミニコンスピーカーですが、何処か昔のパイオニアらしい鳴りっぷり。
フルレンジ+ツィーターという構成でダクト径も小さめ。
重低音云々なんかよりも聴かせるセッティングのようです。

同じミニコンスピーカーでも、ケンウッドのように静かに重く沈んだああいう音とは全く違って、明るく元気なパイオニアサウンドとでもいいましょうか。
これでもう少しボーカルのクオリティが高ければなぁって・・・それは欲張りすぎかな。

ウレタンエッジは劣化が進行していてベタつきが始まっています。
指先でいじめれば、あっけなく終わるでしょう。
今回の実験に丁度良い状態です。



さてさて作業開始です。
何を塗ろうか・・・簡単なところで木工用ボンドにしてみました。
水性ならエッジを傷める事はありませんし、なにより入手容易でしかも安価。
だいたい目測で水とボンドを同量にして混ぜ混ぜ。
水のほうが多かったかな?かなりサラサラ。
ウレタンに染み込ませたいので、このくらいでいいだろうって、いつものようにテキトーです。



筆でそぉっと塗るとサーっと染み込んでいきます。
とても塗り易いです。
前周ムラなく塗るように心がけて作業します。



見た目もほとんど変わらず、質感もそのままです。



乾いたら、測定してみます。
塗布前に比べ最低共振周波数が約10Hz程度上がりました。
このくらいなら許容範囲でしょう。
まぁ、劣化で軟化していたので、このくらいが本来の硬さなのではと勝手に思ってます。



完成、っていうか、これからですね。
ベタベタ感は皆無。劣化した時のあの妙な柔らかさも無くしっかりしている印象。

この状態がいつまで続いてくれるのか・・・なが~い実験の始まりです(^^;


コメント

_ ラスカル ― 2013年01月10日 05:12

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

ウレタンエッジの延命ですか、オーディオに関係する人々にとって(特に湿度の高いアジア諸国)永遠のテーマですね!
湿度の低いアメリカ等では、ほとんど意識されていない事です。
だから、関係無くウレタンエッジが整形しやすく特性も良いので採用されたのでしょうね。
ウレタンエッジの劣化の諸根源は湿度ですからね。
日本ではダンプ材浸透クロスエッジがありますが、フォステックスがゴムエッジのような
ものを初期の頃採用していましたが、この素材が人体に影響が有り、生産中止になってからは、ウレタンエッジに対抗できる特性を持ったエッジが出現していません。
私も仕事で使用していたDS120Fのエッジが抜けて慌てましたからね!
湿気を寄せ付けないコーティングが出来れば良いのかもしれませんね。
過去のオーディオ評論家は除湿機を入れて常に湿度を40%以下にしているとも聞きます。

ありがたいことに私のオーディオはウレタンを使っていませんが。

_ ふ゛り ― 2013年01月10日 22:15

ラスカルさんのおっしゃるとおり、「ウレタン」エッジの劣化の原理は「加水分解」ですので、木工用ボンドの酢酸樹脂による補強と、含まれている水分が抜けるまでのウレタンへの攻撃がどうなるか興味深い所です。

_ りょうさん@管理人 ― 2013年01月11日 22:51

ラスカルさん:
本年も宜しくお願いします。
お譲り頂いたDS120Fのエッジも何かしようと思っている今日この頃です。
ラスカルさんのブログもよく拝見させて頂いております。
彼女って???

ぶりさん:
木工ボンド補修、いまのところ問題なしです。
ウレタンエッジに木工ボンド、誰でもやりそうな事だと思うのですが、ネットで調べても誰もやってないようなのでやってみました(^^;
以前、劣化したゴムエッジにゴムを薄めたものをコーティングして実験した事があったのですが、あれは音質(特性)も耐久性もメリットなしでしたので封印しました。
でも、今回のはイケそうな予感・・・!

_ (未記入) ― 2015年06月03日 16:49

初めまして、毎度楽しく拝見しています。
小生はアマウォールを両側からエッジに小筆で塗りましたが、はてさてどうなることか。
1bitアンプCX8の続きが待ち遠しいです。

_ りょうさん ― 2015年06月03日 20:02

お名前が未記入で、ちょっと寂しいです・・・
アマウォールですか、コストコで見かけて気にはなっていたのですが、少量しか使わないのに2本セットでの販売でしたので躊躇している貧乏人です(^^;
結果が確認できましたら、コッソリ教えて頂ければ幸いです。

ちなみに木工ボンドは、1年経過してもしっかりしていましたので延命という目的は果たせたと思いますが、なんとなくベトつきが残る感じです。

_ misuue ― 2015年06月03日 23:14

 アマウォールは表面保護剤で材質はシリコーンですので防湿によいと思いました。浸透すればウレタンエッジが少し柔らかくなるはずですので、f0が更に下がると思いまして。リニアムA1のSPエッジを1週間前に張替えましてほんの僅かですが少し柔らかくなったみたいです。両側に塗りましたがへなへなにならなかったのでよかったです。数回塗ればへなへなになるかも。

_ りょうさん ― 2015年06月05日 18:44

misuueさん
アマウォール、なんとなくですが硬化した布エッジの軟化に利用できそうな気がしてきました。
いろいろ使えそうですので試しに買ってみようと思います。
さてさて、どうなる事やら(^^)

_ misuue ― 2015年06月05日 22:06

毎度返信深謝します。
日立のぎ


お疲れ様です。毎度返信ありがとうございます。
日立のギャザードエッジの歪の少ない音は独特で素晴らしいのですが、動きにくい構造が欠点で、アマウォールをたっぷり塗ればかなりよくなります。口径が大きい程効果が顕著になります。一聴に値しますよ。小生はhs33dはイマイチでしたので今hs55dをメンテ中でイケソウデス。ただhs11d・hs33dのtwは各社のドーム型の中でno1の性能と思っています。超高域までレベル低下なく素晴らしいですよ。クロスエッジの軟化については、アマウォールは効果が少ないです。小生は、ビスコロイドが少ないものは内側から、日産のブレーキフルードno.2500を塗っています。二回程塗ればバッチリですよ。ビスコロイドが多い場合は、内側をシンナーで溶かし除去した後塗ればよいです。念のためコーンの接着部には塗らないようにしましょう。ご検討を。

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