あきゅT-110CSをDAC化 その22025年11月22日

もう10年以上前になりますか。AccuphaseのCS-PCMチューナーのDAC化に着手しましたが、結局そのまま放置されているのを思い出してしまいましたので、このさい一気に進めてみようと思います。

あの時はXK-S7000のDAC基板を活用して8fsデジタルフィルターSM5840で鳴らしていましたが、多分作っても面白くないので使わない気がしましてね。
どうせやるなら、もうちょっと拗らせて楽しく遊んでみようかなと。

でもね、PCM1700でノンオーバーサンプリングは・・・ちょっと違うかな。今更感もあるし。
どうせ遊ぶなら誰もやらないような構成がいいかなと。
PCM1700は18ビットDACなので組み合わせるデジタルフィルターはだいたい限られちゃうなぁ~なんて思ってたら古の2倍デジタルフィルターCX23034は18ビット出力だったのを思い出しましてね。
ああ、イイかもしれない!
NOSに近いフィーリングでアパーチャ効果による高域低下の心配もないですしね。
2fs18ビットDACなんて製品は無かったと思いますので、私のような拗らせたヲタクにピッタリです。








CX23034のデータシートに記載されているタイミングチャートです。
ざっと見た限りでは出力は16ビットで書かれていますが、実際には18ビットで出力されているっぽいです。
昔、ベータま。師匠がCDP-222ESのPCM56PをPCM61Pに換装して2fs18ビット化していましたし、DAS-703ESを詳しく解説したサイトにも18ビットで出力されている旨が書いてありましたので、実際に確認してみます。












まず確認って事で、素敵なDAI基板にCX23034をつないでみます。












おー、確かに18ビット出てます!
積分型DACやDAS-703ESでは下位2ビットを捨てて16ビットで使用していたわけですね。
なるほどCX23034って18ビット時代を見据えて作られていたようですが、製品としては1度も18ビットで使われなかったというね・・・
18ビットDACが出てきた時には普通に8倍になっていましたから、そこに2倍を投入しても商品として勝負にならなかったのでしょう。

今思うと、あの頃のデジタルオーディオ技術開発のスピード感は物凄かったですね。
毎年秋には新しい技術がぎゅっと詰まった新製品が当たり前のように発売されて・・・ワクワクがいっぱいで楽しかったなぁ・・・












さて、18ビットで出ている事が確認できたので、それを生かせるようにLRCKを2ビットシフトさてみます。
とりあえず手持ちの74HC595でサクっと。
いや74HC164でもいいのですが、むしろそっちのが向いているのですが、秋月でついうっかりレール買いしちゃったので容赦なく使います。












上から
元のLRCK
DATA
2ビットシフトさせたLRCK

うん、いいですね。余裕です。
って思ってたらですね、これと同じ信号がCX23034からデフォルトで出力されていたんですね。
んな事データシートに記載されてないので気付くわけもなく・・・プローブ当てなきゃわからんて。
2ビットシフトを生成する必要は無くなったので、組んだ回路を撤去して進めます。















ウチで調べたピンアサインはこんな感じです。
14pinから18ビットのLRCKが出ていました。
15~18pinはN.C表記にしちゃいましたが、14ビットのDATAなんかが出ていました。まぁ使う事は無いと思いますのでN.Cで。














PCM1700のデータシートを入手してぼんやり眺めます。
PCM61P等のシングルDACを2個使いならDATAはそのままでBCK振り分けで行けたのですが、PCM1700はBCKが左右共通で切り離せないので、DATAを左右に振り分ける必要があります。
ん~~~、どうしよう。ちょいと面倒ですねぇ。
でもまぁ、ボケ防止の脳トレ兼ねてやってみるとしましょうか。












CX23034のBCKは48fsなので74HC595を3個並べてDATAを24ビットシフトさせてみます。
ちゃんと動くかなぁ?












上から
18ビットのLRCK
元のDATA
24ビットシフトさせたDATA

ちょいとトゲが出ていますが、狙い通りの動作です。
DATAが1/2fsずつシフトしているのが確認できます。
要はLRCKがHの時に左右のデータが同時に出力されればいいので、この中から必要なDATAを必要なタイミングで切り取って出力させればイケるハズです。

そう、基本的な考え方は昔流行ったTDA1541なんかの左右振り分け回路のような感じですかね。
デジタルお城があると、こういう作業がホントにラクですわ










試しに74HC08で切り取ってみました。
これでイケるんじゃないかな?











それでは手持ちのPCM1700Pにブチ込んで動作確認。
OKです。鳴りました!








念のため左右位相差を見てみると、ちょっと楕円になっています。
その差は11µs・・・88.2kHzの1/2fsのズレって事ですね。ん~なんでだろう?
DATAの波形を見る限りでは左右同時で入れているのに・・・











元DATAとシフトさせたDATAとでは相性が悪いのかなと思い、もう24ビットシフトさせて24と48から切り出してみましたが結果は変わらず。まぁそうですよね。

まぁね、このままでも実用上は全く問題ないのですが、細かい事を言うとせっかくのデュアルDACがシングルDAC相当になってしまうので、なんかスッキリしないです。











一連の動作確認はテスト用の円盤EIAJ-CD1をCD-Rにコピーしたものを再生して使用していたのですが、試しにPCで波形を作成してUSB-DDCを介して使用してみる事にしました。












ド定番のWaveGeneで1kHzサイン波モノラルに設定して光出力してみたところ・・・









ビシっと出ました!!
なんだよもう・・・OKじゃん!

でもなんで???
バックアップしたCD-Rだから?
んなわけ・・・










原本で確認しましたがCD-Rと同じ結果に。まぁそうですよね。
っていう事はどっちが正しいの??

まぁ普通に考えてPC作成で直接出力のほうが間違いないと思いますが、WaveGeneで作成したデータをCD-Rに焼いてCDプレーヤーで再生すると、やっぱりズレて出ます。
でもね、CDプレーヤーのアナログ出力はキチンと揃って出て来るんです(2DACね)
CDプレーヤーを替えても同じ。DAIに問題があるならPCもCDも同じ結果になるはず・・・

で、CX23034へのLRCKを反転させたところ、状況も反転してPCでズレてCDがOKとなりました。
まぁ、そうですよね・・・でも、なんで???

要はデータを切り出すタイミングの問題なのは分かっているのですが、なんでPCとCDで変わるのか・・・どっちかが規格から外れているとか・・・?
お城で見ても、両者同じに見えるんですよね。左右も合っているし。
もうわからんて。このへんが、中卒の限界かな。








ここまでの回路はこんな感じ。
CD規格を尊重して、CDでビシっとキマるこの回路で進める事にしました。
なんとなく、PC出力側の問題な気がしますが・・・
詳しい方、アドバイス頂けると有難いです。




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