奥只見湖ドライブ ― 2024年06月08日
今回は奥只見湖へドライブを楽しんできました。
キャンプではありません。ひたすら走って奥只見湖をただ見て帰ってくるだけです。
何故そんな事をって?
こんな作品を見つけてしまいましてね・・・。
ヤバいです。この衝撃はゆるキャンを観た時以来かな。もうね、刺さりまくりですよ。
サラリーマンではないので、予約しての計画的なキャンプはもう無理だろうと諦めていた所に車中泊ネタを投下されて・・・しかも秘境だなんて・・・!
おかげでその週はずっと奥只見湖がアタマから離れなくなりました。中卒なので単純ですわ。
車中泊は身近でも楽しんでいる人が居るので気にはなっていましたが、私の軽自動車は軽の中でも小さいほうなので寝るのはちょっと無理かなと・・・
カミさんのN箱で行くという手もありますが、同じ軽ターボでも格段にパワフルな反面、ブレーキやCVTのフィーリングとか電装品の操作が苦手なのと何より背の高さゆえのロール感が・・・あんまり得意じゃないんですよね。
まぁ、まずはワイルドなトンネルを走ってみたい!奥只見湖の自然を満喫したい!ダムには興味ないけどちょっと見てみたい!って事で、シンプルに行って帰ってくるだけの日帰りドライブを楽しむ事にしました。
朝3時半頃に出発。
R17をひたすら進みます。
もちろん高速道路なんか使いませんよ。危ないし怖いし。
やっぱりね、「 ドライブを楽しむ 」 ならALL下道ですね!
3:57
この明るくなってくる感じ、けっこう好きですねぇ。
5:25
去年行った平標山の登山口駐車場を少し過ぎた所で軽くストレッチ。
もうすっかり明るくなりました。
天気の良い週末なので、登山口の駐車場はほぼ満車でしたよ。
途中、道の駅南魚沼でトイレ休憩。
車中泊している人がけっこういました。
6:53
ついに到着!シルバーラインの入り口です!
明るいと、それほど「異様な存在感」は無い・・・かなぁ?
それではスタート!
トンネルに突入。
いやー凄い!舗装してあるけどガッタガタでボッコボコ!!
もうね、笑っちゃう!楽しい!
愛車の古ーい軽自動車は車検対応のフルノーマルですが、足廻りはしっかり固めてあるので路面の状態を肌で感じられてもう楽しいですわ。
フワフワしている静かな高級車だったら、この楽しさは味わえないでしょうね。
なんか、天井から配管がにょきにょきと。
染み出た水を側溝に導いているのでしょうか。
それでもポタポタと間欠ワイパーは必須でした。
デコボコ道にゴツゴツの壁面、急カーブやらT字路やら、まるで何かのアトラクションのような要素が濃縮さらたアグレッシブなトンネルで、古いけど逆に新鮮にさえ感じてしまいます。
楽しいトンネル走行も終盤になると、照明が白色LEDになってきます。
霧も出てきてなんとも幻想的…
トンネル内の濃霧は初めてです。
約30分のトンネルドライブが終わってしまうと奥只見湖の駐車場に到着です。
お楽しみが1つ終わってしまうと、間髪入れずに次のお楽しみが待っているなんて、最高じゃないですか。
出発から4時間、ついに来ました!!
いやー空気も澄んでて気持ちイイ!!
草木の香りもいっぱい、静かだけど虫の大合唱で賑やかです(?)
レストハウスはまだ営業前ですね。
写真には写っていませんが、手前にある赤い三角屋根の建物は廃墟になっていました。
おお、イワナがいる。
尾瀬でよく見る魚ですね。
何故かオニヤンマ君も付いています。
ちょっと気になる物が展示してあるので吸い寄せられるがままに。
この丘の上にJ-POWERの奥只見電力館っていうのがあるそうです。
これは行くしかないですね!
開館するまで時間があるので、クルマで軽く仮眠です。
9時前くらいに起きて、いざ出撃です。
いやぁ、仮眠でも首が痛いですわ・・・
やっぱり車中泊をするなら、横になるスペースを確保しないとですね。
ダムの上に行くには2通りのルートがあるようで、1つは徒歩で行く方法と、もう1つはスロープカーという乗り物で行く方法。
歩くほうが楽しそうですが、せっかくなので登りはスロープカーに乗ってみる事にしました。
大人1人100円でした。
安っ!
乗り込みます。
時刻表で運行しているのではなく、ある程度人数が集まったら出発みたいです。
こういう所、気になるよね。なるよね普通??
これが見たくて先頭車両ではなく2両目に乗り込みました。
けっこうな傾斜をけっこうな速度で登れるのね。
インバーターっぽい音でした。
あっという間に到着です。
ゆっくり歩いても10分くらいじゃないでしょうか。
なるほど、駆動はラック&ピニオンですね。
いい眺めです!
ダムの上を歩けるようなので行ってみる事にしました。
ああ・・・最高やん!
日差しは鋭いですが風が冷たくて気持ちイイです。
奥に遊覧船が見えます。
スロープカーから降りたほとんどの人は遊覧船に向かいました。
中には登山スタイルの人もいたので尾瀬に向かうのかな?
下を見るとタマヒュン・・・!
見るだけで震えてしまう高所恐怖症です。
下のほうに雪が残っていますね。
上はここまで。
ここから先は福島県らしいです。
このちょっと奥に大好きな尾瀬があるんですよね。
今年は至仏山に行く気満々でいますので楽しみです。
戻って電力館目指して登ります。
途中、電源神社っていうのがありました。
電源・・・あまりにもストレートなネーミングで分かりやすいですね。
奥の階段の傾斜がなかなかエグい!
45度くらいあるんじゃないかな?手すりが無いと死ぬやつですね。
降りる時ちょっと怖かったですよ。
電源神社から見る景色もなかなかでした。
電力館に到着。
なんでこんな歩いて登るような場所に作ったんだろうと思ってたら、このダムを建設するために建設したロープ式のホイスト?みたいな物の基礎が有った所なんだそうです。
水力発電の水車が展示してありました。
昭和34~58年まで使用されていた物だそうです。
よく見ると肉厚が薄くなっている部分がありますが、摩耗であのような形状になったのかな?
ダムを一望できます。
中に入って、受付でダムカードを頂きました。
人生初ダムカードです!
中にはここの発電所の歴史や仕組み構造などがわかりやすく展示してあります。
奥のほうに、発電の大変さを体験できるアレが・・・!
子供が小さい時は一緒になって遊んだものですが、イイ歳したオッサン一人じゃ・・・ねぇ。
我慢しました。
コイルが巻いてあるので、リアル発電機かと思ったら・・・ただの模型でした。
マグネットっぽいやつはスポンジでした。
まぁ、そうですよねぇ。
シアターも貸し切り状態で楽しめました。
奥只見湖をドローン撮影した物や、発電所の構造などボタンで選択して観る事ができます。
2階には資料が展示してありました。
文字を読むのが苦手な中卒なのでサーっと見て終了です。
映画ホワイトアウトのポスターが。
たしか、観た事があります。
1階に戻って係員さんに発電所の見学について訊いてみたら、今は工事をしていて見学は出来ないとの事でした。残念。
なんでも、その工事は1年くらいかかるとか?
で、なんで1年もかかるのかという説明もしてくれましてね。
地下50mにある発電機のお話を詳しく聞く事ができました。これだけでも来て良かったと思いましたよ。
それ以外にも、この発電所の歴史など、とても分かりやすく説明して頂きました。
これだけ濃ゆい時間を過ごせて入館料は無料なんですからオススメですよ!
このダムを建設中に殉職した方々の慰霊碑だそうです。
なんでも100人以上の方が命を落としているとの事。
私が生まれる前の時代ですからね。現場猫どころではない作業が普通に行われていたのは容易に想像できます。
「安全作業 = 格好悪い」 という時代でしたからね。
そうした失敗の繰り返しから学びを得て、今の安全基準があるわけで。
私も、どちらかというと現場寄りの人間なので、現場猫にならないように気を付けます!
帰りはスロープカーに乗らず徒歩で駐車場まで降りました。
通路は全て舗装してあるのでスニーカーでも歩けます。
スロープカーの給電部でしょうか。チリチリ音がしながら何か光っていました。
こういう仕様なのかな??
レールは2本なので、直流??
停止位置検出にリミットスイッチが使われていますね。
オムロンのWLCAシリーズかな?
朝よりクルマが増えてますが、土曜日でもこんな感じなんですね。
ほとんどの人は遊覧船に行くので、ゆるーく散策するのなら週末でも支障はないと思います。
奥只見湖、自然いっぱいでとても良い処でした。
自然でしか得られない栄養分を手軽に得られるのでオススメですよ。
もっと得たいなら遊覧船で尾瀬に行けばもう優勝でしょう。
個人的には電力館の説明員さんが優勝ですかね。
入場者の受付をしながら何度も説明に戻って来てくれて、本当に好きな方なんだなぁって。
こういう物好きな爺さん(失礼!)とお話できて良かったです。
11時前くらいに帰路へ。
途中、バイクとすれ違いました。
あれ?排気量問わず2輪車は通行禁止だったような・・・??
まぁ、いっか!
道の駅を寄りながらの帰路。
途中で買った、おにぎりの食べくらべセット。
美味かったです。どっちも美味くて差がわからんでした。やっぱり新潟の米はうまい!
(あ、ウチもそろそろ田植えですね・・・)
今まで遠出する時は 「どうせ行くなら・・・」 と周る予定を詰め込み過ぎて忙しい旅になりがちでしたが、今回は「 行って帰ってくるだけ 」 というシンプルな予定で行ったので、気持ちにも少し余裕ができてのんびり楽しめたように思えます。
旅はこのくらいのペースがベストなのかもしれませんね。
今回は車中泊にまでは至りませんでしたが、寒くなる少し前あたりからデビューしてみたいと思います。
いや、キャンプに行ければそっちの方がいいんですけどね・・・
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