アイワ CS-W99 修理遊び2016年09月25日 20:30

物凄く久々のブログ更新です。

いやぁ、前回の更新から約1年、あっという間でした。
40超えてからの時間の速さというのは、本当に恐ろしいものです。

そんな忙しい日々からの現実逃避でアルコール摂取量もガンガン増える一方で・・・
気がついたらポチってました(^^;
アイワのラジカセCS-W99です。
なんでポチったんだろう・・・送料のほうが高かったです。


そう、高機能ラジカセが輝いていた頃の末期モデルだったと思います。
WカセットでWリバース。しかもリバース録音もできる、もちろん回転ヘッド搭載です。
チューナーはAM/FMに加えテレビ音声までも、しかも音声多重です!
タイマーまでも搭載し、FMのみならずMTVエアチェックをターゲットにした意欲作でした。
まぁ、アナログ放送が終了してしまった今となってはもう・・・
入手するのが遅かったようです・・・。

ヤフオクで「電源のみ確認」というジャンク品。
届いて通電チェックしてみましたが、全く音が出ません。
何やっても出ません。

そうこうしているうちに、煙が出ました!!
なんてこったい!
何が電源確認だよ!

こりゃ捨てかなと諦めましたが、久々のジャンク修理ですので、腕試しで楽しみながらやってみようと気持ちを入れ替えてコツコツ開始しました。




バラします。

溶けてベトベトになったベルトがあちこちに散乱していて、それはもう地獄のような状態でしたよ。

ん~~、落下破損でしょうか。外装も内部基板もダメージを受けている印象です・・・。



発煙の原因はこのパワーアンプのICでした。
東芝のTA7233P。古いですねー!
今更こんなの入手するのは極めて困難なので、なんでもいいから使えそうな石に交換するしかありません。




で、探してみたところ、秋月で扱っているTA8207Kという石が使えそうなのでポチってみました。
周辺の定数はそのままでOK。若干ピンの加工のみで使えました。

これでバッチリ音が出るようになりました!

溶けたベルトでベトベトのメカを徹底的に清掃してベルト交換・・・。
手を真っ黒にしながらの作業で参ってしまったので写真は無しです。

ベルト交換を終え、テープを再生してみると異音が・・・。
両デッキ共、リールの動作が超絶不安定です。




リール周辺をバラしてみると、クラッチのフェルトがご覧の通りの状態で直結状態になっていたため、クラッチとしての滑りが確保できずギアが歯飛びを起こしていました。




手持ちのフェルトシートに張り替えます。
これでバッチリ!




さてこれで完璧かと思いきや、デッキ1が片方しか音が出ません。
調べてみると、回転ヘッドの配線がヘッド部分で断線していました。
回転のストレスによる疲労断線ですね。




と、まぁ、そんなこんだでなんとか直す事ができました。
若干ワウってますが、ラジカセなのでこんなもんかなと。

作業内容をまとめると

パワーアンプIC交換
メカ徹底清掃
ベルト交換
クラッチ修理
ハンドル割れ修理
基板割れ修理
ハンダ割れ修理
ヘッド配線断線修理
接点復活処理
電気系調整
ヘッドアジマス調整
外装は混浴洗浄・・・etc




・・・使わない機器がまた1つ増えてしまった(^^;;;

1ビットデジタルアンプで遊ぼう、の巻き。その22015年10月10日 09:55


さてさて、シャープの1ビットデジタルアンプ遊びの続きを少し進めましたので軽く紹介です。

シャープといいますと一般的には液晶やソーラーパネルといったイメージが強いですが、私くらいのオッサンになると 「 SHARP = X68000 」 なんですよ。
若い世代の人は知らないかもしれませんが、当時としてはぶっちぎりのハイスペックなゲームマシン(ちと違うかな?)でした。
まぁ、価格もぶっちぎりでしたけどね(^^;

そのX68000ですが、バッ活の記事の影響でクロックアップ改造が大流行したものです。
ええ、もちろん私もやりましたよ。
SION2とかOVERTAKEを滑らかに動かして死ぬほど遊んだもんです。

そんなわけで(どんなわけだ?)シャープといえばX68000なんですよ。
X68000といえばクロックアップというくらい、それはもうワールドスタンダードでした(嘘です)。

というわけで今回はシャープの1ビットデジタルアンプのクロックアップ改造です!

前回の記事の中でCX8のアンプモジュールについて「NX20をも凌駕する可能性を兼ね備えたモジュール」と書きましたが、その理由を少し紹介したいと思います。

CX8は初期の1ビットアンプと同じ2.8MHz仕様なのですが、発売は5.6MHzモデルと同時期で、使われているチップも5.6MHzモデルと同じIX0498AWが使われています。
5.6MHzで使える仕様なのに、あえて2.8MHzで使っているんですよね。

なんで??

コスト的には2.8MHzも5.6MHzも全く同じなのですが、販売する都合上、多少の差別化が必要なわけでして、フラッグシップモデルのNX20を持ち上げるためにもCX8は2.8MHzで販売する必要があった・・・かどうかはわかりませんが、多分そんな感じの理由だったのではと勝手に推測しています。

じゃぁ、CX8も5.6MHzにしちゃえば美味しいんじゃね?って事でやってみる事にしました。




むかーし昔、X68000で遊んでいた時の懐かしいパーツケースを引っ張り出してきました。
当時はオシレーターマニアになってましたね~(^^;

買ったけど使わず終いだった68000と68881、変態なので見ているだけでも満足です。




さてさて、まずは手始めにクリスタルを適当な物に変えて2.8MHzから4.2MHzへ。
全然問題ない事を確認して、少し本気モードへ。




どうせならX68000改のように動作中のクロック切り替えができるようにと簡単な回路を作ってアンプモジュールに組み込みました。





回路図はこんな感じ。
48MHzのオシレーターを使っているのは、たまたま手元にあったからです。
このオシレーターをX68000に付けると12MHzになるのですが、これだとちょっと物足りなくて外してそのまま保管しておいたものです。
20年以上の月日を経て、またもシャープのクロックアップに駆り出される事になろうとはねぇ。

今回の改造で6.0MHz動作が可能になります。
純正の5.6MHzから6.0MHzへ。
ベータマックスの「6.0MHz SHB」みたいでカッコイイでしょ(^^;
2.8MHzのCX8純正から見れば倍速以上の大幅なクロックアップです。
そういやさすがのX68000でも倍速は無理だったよなぁ。
15MHzで常用してたっけ。懐かしいです。

さてさて、クロックアップの効果のほどはといいますと・・・
まだちゃんと試聴していないので、インプレはまたの機会にという事で。

チャンネルはそのまま!!

・・・ではなく、この続きはがらくた文書工房さんへ!


1ビットデジタルアンプで遊ぼう、の巻き。その12015年06月02日 18:39


SHARPの1ビットデジタルオーディオフリークの皆様、お待たせ(?)しました。
いよいよ今回からジャンクの1bitミニコンポをベースにがらくた文書工房さんと共に本格1ビットオーディオアンプの製作方法を紹介していきたいと思います。

基本的には缶様と同じ仕様ですが、ウチはよりハイグレードな仕様で・・・といきたいところだったのですが~・・・
なにぶん格差社会の下のほうに居る中卒貧困サラリーマンなもんで・・・。
オーディオ用の豪華な部品なんか、とてもとても買える身分ではございません。
でも、貧困でもオーディオを楽しみたいぞ、1bitオーディオで遊びたいぜっていう気持ちに変わりはありません。

そこで、なるべくカネかけずに、でもその代わり手間は惜しまないぞ!という方向でハイグレードな1bitアンプを作ってみる事にしました。







今回餌食にする機体はSD-CX8です。
なんでこのモデルを選んだかといいますと、たまたま巡回したハードオフで入手したのが始まりで、その後も運命的に連続して入手できたからです。
かれこれもう4台くらい葬っているかなー?

CX8に使われているアンプモジュールはCX1やCX3、NX10やNX20等と比べ設計が新しく基板の実装も無駄が無くコンパクトに仕上がっています。
電源に一癖ありますが、ジャンカーには扱いやすいサイズとNX20をも凌駕する可能性を兼ね備えたモジュールで、なによりフラッグシップ的存在のNX系より遥かに安価で入手できる点は、私のような貧困層にはむっちゃ嬉しい限りなのであります。

CX8について調べてみると、販売価格が比較的手頃だったため、けっこうな台数が出回っているようです。
しかし、機械モノの宿命とでもいいましょうか、年式的にCDもMDも壊れてラジオしか聴けなくなって、その結果けっこうな台数がジャンクとしてヤフオクやハードオフに出回るわけですね。
製品としては粗大ゴミかもしれませんが、我々ジャンカーが部品として見ると超絶的なお買い得品となるわけで(^^;
安いと数百円、高くても2000円くらいかな、今でも目の前にあったら即ゲットするようにしています。





今回のブツはCDもMDもOKで、なかなか美品で程度の良い機体でしたが、我慢できずにバラして使える部品を徹底的に剥ぎ取りました。
使えるものは極力リサイクルです!





オリジナルの電源回路です。
まず-10Vの生成回路がちょいと面白いですね。
どういった狙いなのかは中卒の私には分かりませんが、非安定化電源の-16.8Vを基準に6Vを生成していますので、ひょっとしたらこのあたりにデジタルアンプを非安定化電源でも使用できるようにした秘密があるのかもしれません。
通常、帰還回路を持たないデジタルアンプのブリッジ回路は安定化電源が必須ですからね。

アンプモジュール直前に0.1オームの抵抗がシリーズに付いていますが、これは過電流検出用と思われます。
シャープのミニコンポは安全性を最優先して各部の電圧や電流を監視して、異常が出た場合は電源をシャットダウンするように設計されています。
見えない部分ですが、しっかりとお金をかけて作り込まれている証拠ですね。
電源だけでなく、スピーカー出力にも同様の安全対策が行われています。
素晴らしいです。

突入電流を制限する目的で負荷に対してシリーズに抵抗を入れる事もありますが、もしそのような目的であったならば整流回路から電解コンデンサまでの間に入れるはず。
この位置では突入電流に対しては無意味ですし何よりこれはオーディオアンプ。電源ラインのインピーダンスは低くする事を心がけるのが鉄則。
と、いう中卒の幼稚な自論から、この0.1オームは自己責任による自作品に限っては必要ないという結論に達しましたので撤去です!





で、中卒のオッサンが自分の自作用に書いた落書きがコレになります。
センタータップ式の正負電源から独立整流に変更しました。
コストと手間はかかりますが、過去の経験から音質的メリットは大きいと思っています。

トランスは大容量の高級トロイダルコアトランスを・・・と行きたいところですが、中卒で貧困層の私にそんな財力などとてもありません。
そこで、過去に葬ったCX-8に付いていたトランスを改造した上で2個使い、並列駆動で容量をアップさせて使う事にしました。
並列にする事で低インピーダンス化による音質向上も見込めますので、高級トロイダルコアトランスよりも有利なんだぜって、貧乏人の負け惜しみです。




巻き線のパラ化改造の参考画像です。
センタータップにある2本の線を外してバラして巻き線を独立させます。




センタータップ改造の参考図です。
この技は覚えておいて損は無いと思います。
今回の改造に限らず、ジャンクから剥ぎ取ったトランスを活用する場合にはとても有効だと思います。




独立させた巻き線を並列に接続すれば容量アップ化完了です。
同じトランスをもう1個作って独立整流させれば最強の電源回路の完成です!




そうそう、巻き線を並列にする時は、位相(巻き方向)を合わせないとトランスが燃えますので、実践する場合はよーーーく注意してくださいね。
(実際は内蔵されている温度ヒューズが切れて事なきを得ますが)
あと、できれば念のためPSE法に基づくような絶縁テストも行っておく事をおすすめします。





中卒が好き勝手やりたい放題やらかした落書きがこちらになります。
メインの電源は並列駆動にして余裕過ぎる容量に、A/D部とプリアンプ部はパワー段から切り離して供給するようにしてみました。

A/Dリセットは無くても問題なく動作していましたが、まぁあったほうがいいのかなぁという事で、念のためCRによる簡単な回路を付けておきました。




で、完成した電源ユニット。
ほとんどがコンデンサという狂気の豪華仕様(^^;
これも自作ならではの自己満足ですね。
コネクタはCX-8に付いていた物を剥がして再利用しましたので、万が一アンプユニットに不具合が出ても予備さえ確保しておけば容易に交換が可能となります。
末永く愛用するためにも、メンテナンスが容易にできるように設計段階から盛り込んでおくと後々便利ですよ。

とりあえず今回はここまで。
資金をためて、進展したらまた更新しますね。

1bitオーディオ SD-NX20の単体改造2014年07月03日 20:31

シャープ1ビットデジタルアンプ愛好家の皆様。
お待たせいたしました。

今回は、あのSD-NX10/NX20をアンプ単体で使用できるようにする夢のような改造方法を公開しちゃいましょう!

前回、NX10の改造記事を書いたところ、たくさんの反響とコメントを頂きました。
残念ながらアタマの悪いコメントのほうが多かった印象ですが、全部拝見した上で削除させてもらいましたよ。
ま、それだけ人気のあるモデルというわけですが、残念ながら年式的に本体の調子が悪くなってきて、修理するにも補修部品の関係で使い続ける事が厳しくなりつつあるのが現状です。

本体の修理は諦めて、せめて独立しているアンプユニットをどうにかして単体で使いたいと考えている人、けっこう多いのではないでしょうか。



前回軽く紹介したようにフルチューン状態にする魔改造的な記事も考えましたが、記事としては面白いかもしれませんが万人向けではないかなと。
このへんはずいぶん悩みました。
いろいろ検討した結果、より多くのNX10/20ユーザーに楽しんでもらえるように、ハンダ付けさえできれば改造できる内容でまとめてみたつもりです。
が、作業に関しては当然ですが自己責任です。
失敗してブっ壊しても感電して死んじゃっても、誰も何もしてくれません。
すべて自己責任です。
自己責任の意味がわからない人は作業しちゃダメですよ。







バラします。
写真では勢い余ってアンプユニットまで外しちゃいましたが、ここまでバラさなくても大丈夫です。





この部分にジャンパー線を取り付けます。
これで電源が入るようになります。
ここにはAC100Vが流れるので、間違えないように、しっかり付けてくださいね。
テンプラハンダ厳禁です。




電源が入って数秒後に出力リレーをONにする必要があります。
ユニバーサル基板にタイマー回路を組むのが一般的ですが、電子工作の経験が無い人には少々無理があると思いますので、今回は制御機器用のタイマーを使います。

オムロンなら「H3Y-2 AC100-120V 10S」、パナソニックなら「S1DX-A2C10S-AC120V」あたりですかね。
1個用意します。





タイマーユニットの端子を写真の箇所のリレー端子に接続し、矢印上のパターン2本をカットします。
どちらか1本だけでも構いません。要はこの裏に付いているリレーが動作しないようにすれば良いだけですから。

端子番号はタイマーユニット本体に記載されていますので、よく見て接続します。
パターンカットはカッター等で簡単にカットできます。





さきほどジャンパー線を付けた近くにも接続します。
この配線にはAC100Vが流れますので、タイマーユニットの端子部分には熱収縮チューブやビニルテープなどで絶縁対策をしっかり行ってください。
感電やショートといったトラブルは、本当にシャレになりませんから。




タイマーユニットは基板と電解コンデンサに付けるように厚手の両面テープで固定します。
スペース的にけっこうギリギリですので電解コンデンサ側に取り付けます。
無事取り付けられたらタイマーユニットのツマミを4~5秒くらいにセットしておきます。
ちなみに0のまま通電すると、電源ONと同時にスピーカーが壊れるくらいの衝撃的なポップノイズに見舞われますので、設定は忘れずに!!
念のため、動作確認は飛んでもいいスピーカーで行う事を強くお勧めします。

以上で改造作業は完了です!
簡単でしょ??
コンセントに接続すると電源がONになり、4~5秒後にタイマーがカチっと作動し出力OK状態になります。

最も簡単な改造方法という事で少々妥協気味の内容ですが、これでも十二分に実用になります。
ああしたほうがいいこうしなきゃだめだとかいう声が聞こえてきそうですが、上記のようなコンセプトですので、そのへんは自由にアレンジして楽しんでもらえればと思います。

ミニコンポ本体へ繋ぐ端子は使用しないでください。
できればコネクタを差し込めないように栓したほうが良いです。

ミニコンポ本体のプリアンプを通さないので、若干ゲインが低いのが難点ですが、そのぶん一皮むけたストレートサウンドが味わえます。
一度聴けばもう、病み付きになることうけあい(^^;

あ、音量調整はできませんので、良質なプリアンプと組み合わせるのが大前提となります。
あるいは可変出力の付いた一昔前のCDプレーヤーを直接接続なんてのも良いかもしれませんね。
ipodのヘッドホン出力でも快適に楽しめましたが、最大出力までは出せない印象です。
まぁそれでもうるさいくらいの音量は得られますけどね。

あ、そうそう、世に出荷されたすべてのNX10/NX20を確認したわけではありませんので、ロットによって微妙に違って改造できないなんていう事も、ひょっとしたらあるかもしれません。
もしそんな時はコッソリ連絡頂ければ幸いです。

それでは、みなさんの健闘を祈ってますよ!




PCオーディオ専用電源の製作2014年01月06日 22:31

世の中、PCオーディオが流行のようで。
CD再生がメインの我が家ですが、CDデータをNASに突っ込んで再生できる環境というものに魅力を感じてしまう今日この頃。
パイオニアのN-50とか凄く気になる存在なのですが、超貧乏の金欠ヒラリーマンにはとても手が出ません。

そんな時、缶コーラさんのブログが目に止まりました。
これは凄い!やるしかねぇ!!って事でシンクライアントPCを入手してvoyageMPD導入に挑戦しました。
が・・・
素人ゆえのアホなトラブルが色々ありましてね(^^;
最終的には缶さまに泣き付いてPCを送り付けて(汗)セッティングして頂きましてね、
今では快適に使わせて頂いてます。
缶さま、ありがとうございました!

voyageMPD、コレいいですわぁ~!
PCはもちろんNEXUS7やスマホでサクサク操作できるのですごくラク。
PC本体もちっちゃくて、ラックの片隅に設置できます。
これでPCオーディオがグっと身近になりましたです。
もうN-50なんか要らないよ!



さてさて、今回使用したHPのシンクライアントPCは、当然ですがスイッチング電源のACアダプターです。
PCとはいえ、オーディオ機器として使いたいですし、オーディオ機器と混在して使うので、他の機器への悪影響をも考えるとスイッチング電源は避けたいところ。
そこで、昔ながらのトランス電源によるリニア電源を作ってテストしてみる事にしました。

ドフで15V以上で適当な容量のACアダプターをゲットして、それをベースに安定化電源に仕上げます。



速攻でバラします。
中身はご覧の通り非安定化電源そのまんまです。



それを12Vの安定化電源に改造します。



回路図はこんな感じ。
この定数だと11.6V程度の電圧ですが、全く問題なく使用できています。
一般的なE24系列の抵抗を使用するとこの電圧になってしまうのですが、どうしても12Vピッタリにしないと気が済まないシビアな人はサーメットタイプの多回転タイプの半固定抵抗を使ってしっかり調整しまくると良いかと思います。



損失もそれなりにあるのでヒートシンクを付けて出来上がりっと。
もうちょっと大きいほうが夏場は安心かなと。
でもまぁ定格範囲内なので全然オッケーですけどね。

さてさて、気になる音の変化ですが・・・
電源の質がモロ音に出るようにバスパワーのBEHRINGERのUFO202を用意しての試聴。

けっこう、効きますね。
一番の違いは喧しさが無くなる点でしょうか。
一瞬、元気がなくなったように感じるのですが、いやいや、そうではない事にすぐ気付くはずです。
ヘビメタや電子楽器全開系のソースでは物足りなく感じるかもしれません。

やっぱり、電源は大切ですね。
USBケーブルにン万円かけるより遥かに安くて効果的ですよ!



と、いう事でシンクライアントPCが増殖中(^^;
各部屋に1台ずつ設置すれば、いつでも気軽に超高音質再生が可能になります。
タブレット端末での操作感は、選曲の速さや操作性などCDを遥かに上回ります。
音質も常に安定していて、このあたりはメカモノのCDプレーヤーに対して大きなアドバンテージである事は、メカモノ好きとしては認めたくないのですが・・・ねぇ(^^;

今後の課題は、WAVファイルを格納しているNAS容量の増強、かなぁ?
2TBじゃ、すぐにいっぱいになっちゃいそうです。
あとはvoyageMPDの実力を最大限に引き出せるUSB-DACの製作、これ重要。
そんなわけで、2014年は我が家のオーディオ環境が激変するかもしれません?!

車載用アンプの修理2013年12月31日 22:04

もう年が変わろうとしていますが、ずっとさかのぼって春先の話です。

愛車に付けているアンプの調子が悪くなったので修理しました。
クルマも古いですが、オーディオはもっと古いです。
簡単にシステムを紹介しますと、アルパインのCDA-7949J+PXA-H600を中心に仕上げています。
フルデジタル処理によるタイムアライメントやパラメトリックEQなど、今となっては低価格モデルにも当たり前に搭載されている機能ですが、、このモデルはその先駆けとなったものです。
今時の製品と違って、しっかりと作られた高音質モデルで、残念ながらこれに代わる製品が出てこないので(あってもクソ高い)修理しながら使い続けています。



さて、今回修理するのはアルパインのMSV-1050というアンプです。
初代V12シリーズですが、ほんの一時期というか一瞬だけ発売された幻といってもいいくらいの珍しいアンプです。



終段は無帰還となっていて、音もMRVシリーズとは全く異なる方向で、若干の甘さがあるものの温かみのある不思議な甘さで声が声らしく色っぽく、音場は立体的に突き抜ける、車載アンプらしからぬ音が楽しめます。
でも、ほら、カーオーディオの世界というのは「大出力=高音質」っていうレベルですからね。
100Wのアンプよりも200Wのほうが高音質っていう世界ですからね。
無帰還で100Wしか出ないのに10万円という価格じゃ売れないのは当たり前。
でもまぁ、よく製品化してくれたもんですよアルパインさん。
直して治して、まだまだ使い続けますよ!



症状は、2台(前後)とも時々片チャンネルあるいは両チャンネル音が出なくなるというもの。
リレーは以前メンテしていますので、アレかなぁと。



完全ツインモノ構成で、基板のほとんどが電源部です。



パターンも美しい。
ラックスマンのSTARサーキットが採用されています。



所々にパッチが当てられているのが見受けられます。
初期ロットだからでしょうか。
いや、初期ロットで生産が終わった可能性も・・・



入力モード等の切り替えスイッチを外します。
コイツが犯人なのはずいぶん前からわかっていたんですけどね。
グリグリすれば直ったので、それでごまかしていました(^^;
今回はちゃんと治します。



接点がご覧の通り。
車室内という高温多湿な環境の中なので仕方ないですね。
コイツをピカピカに磨いて酸化防止も兼ねて接点グリスを塗っておきます。
2chモードでダイレクト入力でしか使わないのでスイッチ撤去して直結でもいいんですけどね。



リレーも念のためチェックします。
接点は痛んでいませんでしたが、鏡面にしときました。



動作確認。
オッケーですね。ちゃんと音が出ます。
グリグリしても安定しています。
アイドリング電流調整用の半固定抵抗も交換したので、調整します。
気持ち、多めに(^^;

このまま暫くエージングしてアイドリング電流が安定しているのを確認して完了です。
まぁ、本当は電解コンデンサや石なども交換してやりたいところですが、まぁそれはまたの機会に。
と、ここまでの作業は春先に終わらせていたんですけどね。



クルマに戻したのは夏が終わって寒くなってから(^^;
だって、夏は暑くて死にそうだったんだもん!



取り付けてセットアップしてみると、右フロントの音が出ない!!
調べてみると、スピーカーの配線が途中で断線している事が判明。
ドアヒンジ部分のブーツ内でキレイに切れていました。
音が出なかった原因がここにも・・・!

まぁ屋内用のスピーカー専用ケーブルでしたし、なにより年数経過していますからね。仕方ないかなと。
今回は太いスピーカーケーブルではなく、産業用のロボット線で引き直しました。
もちろん、助手席もです。

ちなみにスピーカーはアルパインのDDC-F17Aという初期のDDDrive。
抜けが良く耳障りな音がしないのでずっと愛用しています。
セットのツィーターはちょっと薄くて大人しい感じでしたので、HiViのTN28に交換しています。

ドア内部もしっかりダンプして響かないようにしてあります。
サービスホールも全部塞いであるので、パワーウインドウが壊れたら修理が厄介です。
でも、ここまでしっかり手を加えると、ドアを閉める音も変わってきますよ。



せっかくなのでバッテリーも交換。
本当は55B24Lが正解なのですが、Rが処分で2000円で売っていたので即げっと。
パナソニックがこの価格は嬉しいですねぇ。



ウーハーはパイオニアのリニアパワーのエッジレスユニットを4発使っています。
昔は12インチ2発を大きい箱に付けてアンプ2台600W+600Wでドライブしていたのですが、こちらのほうが反応が良く聞きやすいです。
やっぱ量より質ですよ。

タイムアライメントも調整してセットアップ完了。
住宅地なので、自宅では小さい音でしか音楽を楽しめない環境ですが、クルマならけっこう思い切った音量で楽しめるのがイイですね。
帰宅途中で、信号や渋滞に引っかかっても「まぁいいか。そのぶん音楽を楽しもう!」ってイライラしないでのんびりと、ね。
そんなわけで、私にとってはクルマのオーディオもけっこう貴重な存在なんです。

もうすぐ車齢13年なので自民党の弱い者いじめ政策の一つである重課税の対象になってしまいます。
無駄な税金は払いたくないので買い換えたいところではありますが、そんな余裕なんか何処にも無いですし、まだ動くし、なにより今の時代のクルマに乗り換えたら、この音質を実現させるのはほぼ不可能です。
実現出来たとしても、便利で快適なシートアレンジが機能しなくなってしまいます。

アンプ3台とDACユニット、ウーハー4発付いていてもフル乗車で出かけられる。
シートも普通にフルフラットにできるし荷物フル満載でキャンプだってこなせちゃいます。
今のクルマじゃぁ、こうはいきませんからね。
もうちょっと、このクルマと、このオーディオと付き合って行くとしましょうかね。


第4回自作スピーカーコンテスト2013年10月28日 22:22


今年も音楽之友社stereo主催の「第4回自作スピーカーコンテスト」に行ってきました。

今回から「一般部門」と「匠部門」そして「家族協作部門」と増えました。
対象のユニットも5センチ口径とくれば、大音量派のみならず、私の大好きな小さいスピーカーも沢山集まってくるのではないかと。
こりゃ新しい何かが発見できそうな気がしたので、今年も正規の手続きを経て潜入してきました。



渋滞を恐れてちょいと早めに神楽坂に到着したので、有名なパン屋さん「メゾンカイザー」へ。
人気のクロワッサンやバゲットをゲット!
中でも軽く食事が出来るんですね。
ま、今回はお持ち帰りです。



私道だか公道だかわからない道があちこちに。

本当はね、茶寮っていうカフェに行きたかったのですが、開店前から長蛇の列で・・・
並ぶのが大嫌いな私は素直に断念。

ま、しょうがないやねって、あちこちブラブラと。
神楽坂って、神社が多いんですね。
ちょうどお祭りやってたりと、あちこち賑やかでした。


神社といえば赤城神社。
群馬の赤城神社とは違うけど、繋がっているようないないような(^^?

ちなみにねこの郵便局とやらはまだ開店前でした。



あれ?こんなんだったっけ??
そういえば以前来た時は工事してたっけ。
こんなにキレイになっちゃったんですね。



そんな事をしているうちに時間になったので、音楽之友ホールへ。



入ってすぐの入り口で、毎度毎度のラックスマンが。
またまたなにやら怪しい赤い基板が・・・
な、なんと来年1月号の付録になるというLXA-OT3が!
あのLXA-OT1のファインチューン版なんだそうで。
基本的には同じって事らしいですが、パターンがめっちゃ本気で嬉しいじゃないですか!
予約しなくちゃ!



ホールに入ると既にこんな感じで試聴会が始まっていました。
去年は時間が無くてじっくり見れませんでしたが、今回は・・・
でもやっぱり見ていると聴けないし、聴いていると見れないし・・・
聴くにも熱心なマニアさん達で満席だしで・・・難しいです(^^;



本で見た評論家の先生方の作品も展示してありました。
音、聴いてみたかったなぁ。



それにしてもですね、今年もレベルが恐ろしく高いです。
この曲面なんか、どうやったら・・・?!



ホームセンターで入手できるパーツを厳選し組み合わせて作られた作品。
毎回素晴らしいアイデアに脱帽です!

さてさて、全部は紹介しきれないので、小さいスピーカーで気になった作品のみ紹介して行く事にしますね。
え?何故かって?
小さいスピーカーが好きだからですよ。そう、完全に好みの問題(^^;
オーディオなんてそんなもんでしょ?!

大きい自作スピーカーっていうのは・・・なんといいますか、完全に好みの問題なんですけどね、
だいたいバックロードや共鳴管で低音を稼ぐ方式になるのですが、「ぶわ~ん」とか「ぼわ~ん」っていう音になっちゃって、必ず声が濁るので聴いていて疲れちゃうのでダメなんです。

ま、住宅密集地にある狭い家に住んでいるので、大型大音量というのに嫉妬しているってのもあるかもしれませんが(^^;



小さくてユニークなスピーカーがいっぱい!
んもう、楽しいじゃないですか。



ペットボトル・・・ではなくガラスの瓶にスピーカーが!!
すごい、どうやって開けたんだろう?!
ダイヤのホルソみたいなので地道に頑張ったんだそうで。
穴を開けたのも凄いですが、このために中身を飲み干したほうが凄いかも(^^?



家族協作部門の親子作品。
懐かしい!昔作ったかるがもスピーカーを思い出しました。
お子さんと一緒に作ったんだそうです。
小さな第1室に大口径ダクト。これだけでかなり「攻め」の方向である事が容易に想像できます。
音も「攻め」の姿勢そのまんま。元気いっぱいの男の子って感じのサウンドでした。
残念なのは今回はお父さんだけの参加だった事。
次回は親子で来てくれるといいなぁ。



出た!キワモノ!(^^;;;
母娘で作った全身紙粘土のヘビ型スピーカーの登場です。
音は、意外(?!)にも普通ですが、ローエンドまでしっかり伸びています。
ディップがあるのは確かですが、刺激的な音が出ないので気持ちよく聴けます。
で、後で知ったのですがスタンドにも一工夫してあるバックロードホーン方式なんだそうで!!

バックロードというと、ボーカルが濁って煩い音になりがちですが、このヘビちゃんはスッキリとした音でボーカルもクリア。とてもバックロードとは思えません。
うーん、バックロードに対するイメージが、ちょっと変わってしまいました。



円柱型のスピーカー。
なんと!現役中学生の作品です!
密閉?バスレフ?それとも・・・??
バスレフのように意図的に低域を得ようとしたのではなく、いわゆる背圧がかからないようにする事をイメージして設計したのだそうです。
なので、背面開放型に近い構造になるのでしょうか。

音は、腰の弱さは否めませんが、立体感はなかなか。
全体的に柔らかくフワっとしている感じは、昔作ったひょうたんスピーカーにどこか似ています。
本当に中学生??
今後が楽しみです!



SL型のスピーカー。
最初見た時はブリキか何かかと思ったのですが、何と陶器なんだそうで!
粘土から作って焼いたスピーカー!!
凄過ぎます!

陶器って、焼くと必ず縮みますが、それも織り込み済みで焼いているそうです。
もちろん、エントツがバスレフポートです。



近くで見てもこのディテール!!
うーん、欲しいっっ!!



で、授賞式が始まったわけですが、一般部門の第一位の作品を見てビックリ!



すみません、1位になるまで全然、、、気にも・・・・・(^^;;;

ボイド管丸出しでバッフルをボルトで連結している構造は、昔作ったペットボトルスピーカーを思い出させてくれます。

音はこれまた衝撃的。
見事なバランス。危なっかしさが無いです。
バスレフポートが効率的に効いていて、低域の伸びはもちろん、量感と解像感のバランスが見事としかいいようがないです。
バッフル面積の小ささからくる定位の良さはもちろん、妙な付帯音もなくユニットの素+低音という印象です。
見た目と、1位と、そして何より音を聞いて、もう驚かされっぱなしです。
完全にやられました(^^;



スピーカーを作ってセッティングという作業をする時、だいたい箱は仕上がってしまっているのでバスレフポートの長さを変えたり吸音材を増減したりする程度しか出来ないものですが、このボイド管を使った構造なら管の長さを変えるだけで容積も変えられますしポートの変更も容易。
しかもボイド管は非常に安価ですから、気が済むまで作っては試してという作業が楽しめるわけです。

あまり多くは語っておりませんでしたが、ああでもないこうでもないという気の遠くなるような作業を死ぬほど繰り返して、このサイズに落ち着いたのだと思います。
そうでなければ、この領域まで持ってこれないですよ。

私がスピーカーの試作をする時は、ドフのジャンクスピーカーを活用したりしています。
1から板材で箱を作るとなると手間もそうですしそれなりに費用もかかりますが、ジャンク箱を活用すれば比較的安価でラクに作る事ができます。
しかし、このボイド管のほうがはるかに自由度が高いです。
何より容積を容易にしかも安価に変更できるのは非常に魅力的です。
処分する際もふんずけてポイで済む点も見逃せません。
試作にはモッテコイですね!

ボイド管というと強度面で不安を感じますが、音を聴いた限りでは全く問題ないと思います。
低音域の解像度もしっかりしているのがその証拠。
ガッチリ作られた大柄なバックロードや共鳴管のほうが「ぼわ~ん」ってだらしない音になったりしますから。

とにかくこのボイド管スピーカーは衝撃的でした。
このスピーカーに出会えただけでも、はるばる群馬から上京してきたかいがあったってもんです。
大収穫!!



音圧を稼ぐために複数駆動を採用した作品も多数出品されていましたが、中でもこのスピーカーの音のまとめ方はハイレベルでした。
複数駆動は簡単に音圧を稼げる半面、バランスという点で難しい面を持っているものですが、見事なパワーバランスでした。

そんなこんだで、気が付けばどっぷり日が暮れてしまいましたので、まだ全作品を聴けていませんが途中退場で帰路につきました。

よりハイレベルなコンテストになって一部の究極的なマニアしか参加できなくなったように思われるかもしれませんが、そこは家族協作部門が新たに加わったので、むしろ誰でも気軽に参加できるようになったと思います。
音も大切ですが、オリジナリティや作る過程を楽しむ事も大切。
そういう部分もしっかり評価されている点からも、決して大型重低音スピーカーが偉いというコンテストではないという事がわかるかと思います。

今のおじいちゃん世代が若かった頃は、わざとでかい音で音楽を鳴らして近所に自慢する行為が流行ったようですが、今の時代ではそれは認められなくなりました。
爆音オーディオの時代は終わったと言って良いでしょう。

これからは良質な小型スピーカーで周囲に迷惑をかける事なく適度な音量で気持ちよく音楽と接する、そんなスタイルが良いのではと思います。
ヘッドホンも良いですが、家で聴くならやっぱりスピーカーでしょ!

もっともっと、自作スピーカーを楽しんでくれる人が増えると、いいなぁ!



今朝の朝食はメゾンカイザーで買ってきたパン。
クロワッサンはバターの風味が絶品!
焼きたてならもっと美味しいんだろうなぁ。
神楽坂、また行ってみたいですねぇ。
もちろん、第五回のコンテストも、楽しみにしていますよ!

FE83のエッジ補修実験2013年01月14日 22:14

(ウチのカミさん、この写真見て「目玉焼き!」って言ってました)

とっても古いFE83が出てきました。
軽く20年以上前ですね。当時新品購入したものです。

20年の月日を経て、エッジのダンプ材?がコーンに滲み出て、乾ききっています。
乾ききってしまったためにエッジはスカスカ。通気性抜群です。
こうなると気密を保てないため、箱に付けても裸で鳴らしているようなショボイ音しか出なくなります。

寿命ですね。

でも、エッジさえなんとかすればまだまだ使えそうな予感。
ダメ元でやってみる事にしました。




プラスティディップというゴム塗料を入手し、シンナーで薄めたものを作ります。
原液のままでは塗りにくいですし、乾くとカチコチのスコーカーになってしまいそうなので筆でサラサラ塗れるくらいに薄めます。



塗って乾くとこんな感じ。
けっこうイイ感じかな。
試しにインピーダンス特性を測ってみると、ピークが200Hzくらいになっていました。
ちょいと高いかな。
でも、オリシナルでも160Hzくらいですから、まぁ許容範囲ということで。
ゴムなので、夏場なら1割くらい下がるでしょう。

最初に塗られていたものが、いかに優れた特性を有するものだったのかを痛感しましたです。



仕上がったユニットをTQWTに付けてみました。
200Hzでも問題ないですね。ゆったりと良く鳴ります。
音も元気いっぱいのFE83そのまんま。復活です!

しばらくこのままエージングして様子見ですね。

ウレタンエッジの延命実験2013年01月09日 21:44

ポンポンと弾むように鳴るスピーカーに多いウレタンエッジ。
経年でボロボロになてしまうのは皆さんご存知の通り。
そうなったら張り替えれば良いわけですが、できる事ならそうなる前に何か手を打つ事はできないものか。
スピーカー病を患っているヲタクならだれもがそう思うはず。

我が家にもARの206HOというちょっと珍しいスピーカーがあるのですが、コレもウレタンエッジなんですね。
どんなソースも明るく軽快に奏でてくれるのでお気に入りの逸品です。
でもこのスピーカーにも宿命のその日は必ずやってきます。

ウレタンエッジの劣化を食い止める方法は無いものか、食い止めるとまでいかなくとも進行を遅らせる事はできないものか。
まずは思いつく事からやってみようと実験開始です。



今回の実験で餌食になってもらうのは、パイオニアのミニコンポ用スピーカーS-RS9というモノです。
まぁ普通のミニコンスピーカーですが、何処か昔のパイオニアらしい鳴りっぷり。
フルレンジ+ツィーターという構成でダクト径も小さめ。
重低音云々なんかよりも聴かせるセッティングのようです。

同じミニコンスピーカーでも、ケンウッドのように静かに重く沈んだああいう音とは全く違って、明るく元気なパイオニアサウンドとでもいいましょうか。
これでもう少しボーカルのクオリティが高ければなぁって・・・それは欲張りすぎかな。

ウレタンエッジは劣化が進行していてベタつきが始まっています。
指先でいじめれば、あっけなく終わるでしょう。
今回の実験に丁度良い状態です。



さてさて作業開始です。
何を塗ろうか・・・簡単なところで木工用ボンドにしてみました。
水性ならエッジを傷める事はありませんし、なにより入手容易でしかも安価。
だいたい目測で水とボンドを同量にして混ぜ混ぜ。
水のほうが多かったかな?かなりサラサラ。
ウレタンに染み込ませたいので、このくらいでいいだろうって、いつものようにテキトーです。



筆でそぉっと塗るとサーっと染み込んでいきます。
とても塗り易いです。
前周ムラなく塗るように心がけて作業します。



見た目もほとんど変わらず、質感もそのままです。



乾いたら、測定してみます。
塗布前に比べ最低共振周波数が約10Hz程度上がりました。
このくらいなら許容範囲でしょう。
まぁ、劣化で軟化していたので、このくらいが本来の硬さなのではと勝手に思ってます。



完成、っていうか、これからですね。
ベタベタ感は皆無。劣化した時のあの妙な柔らかさも無くしっかりしている印象。

この状態がいつまで続いてくれるのか・・・なが~い実験の始まりです(^^;


あけました2013年01月06日 18:47

2013年、あけました。
相変わらずこのブログも放置状態ですが、たまには更新しないとですね。
ネタは沢山あるのですが、なかなか時間とタイミングが合わず、難しいもんです。
ホームページなんか、丸1年以上更新ナシでした。
こんないい加減なブログですが、ホームページ共々よろしくお願いしますです。

今年は喪中という事もあって、静かな新年で時間にも余裕がありました。
これはチャンスということで、まずは手始めにテストテープを作成しました。

実はコレ、やらなきゃと思いつつも1年以上放置してしまった作業です。
なんせ14キロもあるカセットデッキ、それをラックから慎重に引き出すのは腰痛持ちにとって冗談抜きで命がけの作業となります。
調子の良いうちにと思い切ってヨッコラショ!
電撃も無く、無事作業場にセッティング完了です。



我が家のリファレンスであるアイワのXK-S9000です。
2台あるうちの1台は当時新品購入したもので、どちらも使用頻度の少ない極上品です。
この2台だけは、新品時のアライメントを維持するように管理しています。
そう、我が家の、いや高速化事業部の基準となるデッキです。
今回もこのデッキで基準テープを作成します。

基準を維持する作業というのは難しいものです。
基準テープを購入して調整すれば良いという意見もありますが、その基準テープとやらもメーカーによって微妙に違います。
まぁ当然ですね。だから相性問題なども出るわけですし。

我が家の2台は、購入時に記録したテープを定期的に再生し測定することで、その状態を確認しています。
幸い、使用頻度が少ない影響もあって、購入から20年が経過した現在も狂いはほとんど出ていません。
スライド機構に樹脂パーツを使っているメカですが、経年変化がほとんど起きていないという事になりますね。

そのテストテープも経年で必ず劣化します。
使えば必ず伸びます。
なので定期的に作成する必要が出てくるわけです。

まぁ、通常そこまで神経質にならなくてもいいんですけどね(^^;
普段は修理依頼は全てお断りしているのですが、たまに気が変わってお受けしたカセットデッキの修理調整は、このテストテープで調整した後にオーナーさんが今まで愛聴していたテープを再生してベストな再生音になるように私の壊れた耳で合わせ込んでいます。

ビシっと(何処かのメーカーの)基準に合わせるのも大切ですが、デジタル全盛のこの時代、基準云々よりもオーナーさんの過去録テープの再生機として気持ち良く使ってもらえる状態に仕上げる事のほうが大切だと思うんですよ。
こんな事書くと、「プロ」という方々からお叱りを受けちゃうかな(^^;



今までは低周波発信器とオシロを使って作成していたのですが、今回からはパソコンを使って作成してみました。
WaveGeneを使ってサイン波を作成し、SPDIFで出力。
それをXK-S9000へ光ファイバーでデジタル接続しました。
いいですね。安定性もバッチリです。
XK-S9000の内蔵DAC、いいじゃない!

いっぱい作成したので、今年は安心してカセットデッキでいっぱい遊べる・・・かもです(^^;

さてさて、調整作業を残すのみとなっていた入魂のCT-A9Dを仕上げるとしましょうか。
はんだごてさん、もう少し・・・お待ち下さい!