あきゅ T-110CSをDAC化 完成 ― 2026年01月16日
それでは制御系を組んで最後の仕上げ作業に入ります。
入力選択の他に3種のデジタルフィルタ+αを簡単に切り替えらえるようにするはマイコン制御が不可欠になりますので最後の難関に挑みます。

今まではarduinoで組んでいましたが、今回からラズパイに挑戦です!
って言ってもまぁ、chatGPT(通称チャッピー)に手伝ってもらって・・・というよりもほぼ全部やってもらう感じになりますかね。
いや、チャッピーがあるからこそ、新しい事にチャレンジできるわけでして。
ホント心強いです。

これまで作った基板の制御は全て5Vのプルアップなので、このまま3.3Vのラズパイと接続すると多分死ぬのでプルダウンに変更して接続しました。
これでレベル変換しなくても多分イケるはずです。

ハードの設計と配線が終わってからプログラミング勉強会の始まりです。
まずいきなりThonnyの使い方が分からくてですね・・・arduinoと勝手が違って超苦戦です。
そんな素人以下の私でもチャッピーはすごく優しい・・・!
誉めて伸ばすタイプの先生みたいで、「お前ンな事も知らねぇのかよ」とか「もう面倒見切れねぇよ」なんて絶望的な事は絶対に言わないし、なんならちょっとでも良い所があるとしっかり誉めてくれるので嬉しくなっちゃいます。単純ですよね。
義務教育時代にこういう先生に巡り会えていたら、普通に高校進学とか出来ていたかもしれないなぁ、なんて思ったり・・・んなわけないか(^^;

7セグLEDの付いていた所にSSD1306のOLED表示器を付けました。今回初めて使います。
チャンネル表示だった部分に付ける都合上、サイズ的にも限定されてしまいますので今回の用途にピッタリです。
選択した入力とデジタルフィルターを表示させるようにしましたが、さすがに小さいので元々並んでいるLEDでも状態を表示できるようにしました。
最初はSDAとSCKを逆に繋いで動かなくて、チャッピーに指摘されるまでわかりませんでした。そんなレベルでも見捨てず最後までしっかり面倒見てくれたチャッピー先生にはホント感謝です。

パネル中央のAccuphaseロゴ部分の照明をLED化します。
100均ライトのCOBを摘出して利用しました。
電流は5mAほど流しましたが、それでも刺さるように明るいです。

ディエンファシスも機能するように組みました。
これで古いCDソフトも安心して楽しめます。
やっぱり規格を遵守するのって大切ですよね、なんてね。
オリジナルのアナログ回路はこんな感じでした。
4つのPCM1700Uを電圧加算してGICフィルタ+バッファリングして出力というシンプルな構成です。
ディエンファシスは元々付いていたコンデンサに2SC2878をかましてON/OFFできるようにしました。
アキュフェーズのMMB-DACを正しく楽しむために、DAC基板は極力無改造で進めました。オペアンプもそのまま、ソケットすら付けていません。

パネル無しで動作確認。
いや、実はフロントパネルが行方不明になりましてね・・・。
10年以上もバラしたままにしておくのは良くないですわ。
新年早々大捜索ですよ。

休日をフル活用してフロントパネルを見つけてきました。
厳重に梱包して保管しておいたのが裏目に出てしまい、見つけるのに苦労しました。

LEDと表示部の名称をテプラで作成して貼り付けます。
地味に大変ですわ。
表示部の色パネルを撤去したら塗装も剥がれちゃって・・・塗り直しました。
外装を仕上げるのって神経使いますね。

フロントパネルを組み付けてほぼ完成!
いやー、長かった・・・!

中央のAccuphaseロゴがちょいと明るすぎかな?
まぁいいや。
左のLEVELボタンで光と同軸の入力切り替え、チャンネルのUP/DOWNでデジタルフィルターを選択します。
UPを押す度に2倍→4倍→8倍シャープロールオフ→8倍スローロールオフの順番に、DOWNは逆の順番で移行するようにしました。

内部全景。
今までで一番キレイに組めたかな。
あきゅの名に恥じない仕上がりだと勝手に思っています。
それでは試聴です。
CDX-1aの時は切り替えても変化が判らないレベルでしたが、コレは劇的に変わりますね。
今回搭載した3種のデジタルフィルターはそれぞれ個性があって変化が楽しいです。
まずは2倍のCX23034。
相変わらずのカラっとしたパワフルな音ですね。この石特有の高域がスパっと切り落とされているような雰囲気も健在です(実際はちゃんと出ていますよ)
聴き慣れている石ではありますが、18ビット出力を活用している効果なのか荒っぽさが控えめに感じます(プラシーボ?)
記憶の中での比較になりますが、DAS-703ESよりも断然イイです(プラシーボ全開)
続いてSAA7220。
まず、音量が下がります。明らかに小さいです。
でも、さすがはSAA7220、パワフルだけど穏やかさと艶やかさを兼ね備えたエレガントな表現はまさにフィリップスサウンド。
PCM1700との組み合わせでも全然イイじゃない。
そしていよいよDF1704。初めてキチンと聴きます。
いやぁ、ビックリです。全然音が違う、変わり過ぎです。
全体的に音が柔らかくてふくよかになりますね。
響きとか余韻がぶわーんって膨らんで迫ってくるの。
この響きが本物なのか作られた音なのかわかりませんが、心地良く楽しめるので全然アリだと思います。
でもね、なんだろう。
なんて言ったら良いのかなぁ・・・
芯が細いけど厚くパワフルで、ワイドレンジなんだけど何処か霧がかかっている雰囲気も。
アナログっぽさもあってイイんだけど、違和感・・・といったら言い過ぎかな。
私のようなCD初期から音遊びをしている古い世代には慣れるまでちょっと時間がかかりそうです。
では、DF1704のスローロールオフとシャープロールオフの違いはどうかというと・・・
これはちょっと・・・変化がわかりにくいですね。
不安になって27pinがH/L切り替わっているか確認しちゃいましたよ。
基本的に音の傾向は同じですが、スローロールオフのほうが響きが少なくなるように感じます。これは意外でしたね。名称イメージからの予想とは逆の結果です。
メーカーさんの製品ではシャープロールオフで使っている場合が多いようですが、なるほど納得。このほうが一般的にはウケが良いでしょうからね。
デジタルフィルター切替式のDACなんて初めて作りましたが楽しいですね!
同一条件での比較なんて、なかなか出来る事じゃないですから。
ひたすら音質追及も面白いですが、こういう邪道な遊びも全然アリだと思います。
まさに自作でしか得られない栄養素ですね。
ったくアホだよなぁ~って思いながら真剣に夢中で組んでいくの、すんごく楽しかったです。
今後は、増え過ぎた変態DACを切り替えるセレクターとか、ちょっと良いヘッドホンアンプとか作ってみようかな~って思っています。
そうしないと、使わずに終わりそうな気が・・・
あきゅ T-110CSをDAC化 その4 ― 2026年01月03日
2倍のCX23034と4倍のSAA7220と来ましたので、最後はやっぱり8倍にしましょうかね。
T-110CSには8倍のYM3434が使われていますので、これをそのまま活用すれば簡単に出来るのですが・・・ちょっと面白くないなと。
いや、YM3434は良い石ですよね。むかーし秋月で扱っていたおかげで、ここから自作DACの世界に足を踏み入れた人も多かったのではないでしょうか。
音質にも定評があってキレイな音なのですが、面白味が無いと言ってしまえばそれまでかな。
そこでどうせやるならYM3434ではなく、もうちょっと新しくて面白そうな8倍を使ってみる事にしました。

数ある8倍の中からDF1704Eをチョイスしてみました。
ヤフオクで機器から剥がした中古品が格安だったのでポチっとな。
あんまり新しい石だと電圧が3.3Vだったりソフト制御だったりハイレゾ対応だったりで無駄に高価になるので、ローレゾで遊ぶにはこのくらいがベストかなと。
DF1704Eはデジタルフィルターの特性が切り替えられますのでちょっと楽しみです。
もちろん、フロントパネルからその日の気分に応じて自由に切り替えられるようにする予定です。

TC9245とPCM1700に接続できるように、RJ16入力、Rch=H、右詰め18ビット出力に設定した回路がコチラ。
いやー笑っちゃいますね。今までの石は一体何だったんだ?っていうくらいシンプルです。

DF1704Eは0.65mmピッチのSSOPなので秋月変換基板にセットします。
いやぁキツい。もう見えんて。
拡大鏡でなんとか実装して、ブレッドボードで組んで、お城をつないで動作確認です。

出力の波形を眺めてみます。
んん?LRCKが2LRCKですね。だからWCKって表記されていたわけですね。
これってPCM1700でも使えるのかな?
右詰めだから大丈夫なハズですが、PCM1700よりも後発の石なので実際に接続して確認してみます。

ざっと繋いでみました。
ちゃんと鳴りました。OKですね。
動作確認できたので、基板に組んでいきます。

これまで検証してきたデジタルフィルターをユニバーサル基板に組みました。
左から8倍DF1704E、4倍SAA7220、2倍CX23034です。
拡大鏡を使っての作業・・・まぁまぁ大変でした。

どうしても秋月C基板サイズ(72x47)に収めたかったので、シフトレジスタは3階建てにして押し込みました。
キレイに組んであるみたいだろ?でも裏面は悲惨なんだぜ。

DAIの出力を3分割できるように74HC125を使ったバッファと、3種のデジタルフィルターを切り替えるセレクターも組みました。
セレクターは当初74HC153あたりで作ろうと思っていましたが、面倒なのでCDX-1aで作った基板に手を加えて3in1にして使いました。

作った基板をキレイに固定できるようにベースプレートを作ります。
無理やり押し込んでしまうと後のメンテや変更が苦痛になりますからね。
ベースプレート化することで、余った配線は裏面に隠せるという大きなメリットも得る事ができます。
なんせベースがあのアキュフェーズですからね。しかも杜さんのお父様が愛用していた極上品。内部までキチンとキレイに仕上げますよ。

作ったベースに基板を取り付けて動作確認をしていきます。
各ステージごとに基板を作ってコネクタで接続という非常に面倒な手法で組みましたが、作る時は少々面倒でも何かあった時の修正作業がラクに行えるので、あえてこのようにしました。
違うデジフィルに乗せ換える場合とか、その基板だけ作って乗せ換えればOKですしね。

元々の電源トランスは1個でしたが、欲しい電圧が取れないのでもう1個追加しました。
これでデジタル系とDAC&アナログ系との独立2トランス電源という事になりますね。
ソニーのアナログBSチューナーから外した物だったと思いますが、巻き線も太く容量も十分で製造元も同じBANDO製ですので取付穴ピッチもほぼ同じでした。
ちなみにこれまでのテストで使用したPCM1700PもこのBSチューナーから外した物です。
アナログBSチューナーのジャンク品は部品として見ると美味しいですね。

それではいよいよ究極のマルチビットMMB-DACと接続して音出しです。
バッチリ動作しました。いっぱつです!
いやでもね、ジャンクから剥がしたPCM1700Pがあったからこそ、ここまでスムースに進める事が出来たわけで。
これが無かったら、ここからがスタートでアレコレやってハマっていた事でしょう。
330円のアナログBSチューナー、良い仕事をしてくれました。
制御系はこれからですので、デジタルフィルターの選択やPCM1704のフィルター特性の切り替えはコネクタ抜き差しで行いましたが正常に動作しています。
っていうか、各デジタルフィルターの音が・・・違い過ぎです!なんなら音量も違うし・・・
CDX-1aのように変わったのかどうか分からないレベルとは大違い。このくらいの変化があるほうが楽しいですわ。

SAA7220って、けっこう熱くなりますよね。
室温14℃で50℃超え。SAA7350といいフィリップスの石は熱いですね。
次はいよいよマイコンで制御を組んで完成させたいと思います。

最近のコメント