3Dプリンタ導入!2017年12月11日


今回は無謀にも3Dプリンタに手を出してみました。

貧困なので、こういう沼っぽいガジェットには手を出さずに我慢していましたが、やっぱり我慢は体に良くないので一陸特の試験が終わった直後にポチっと購入してしまいました。

購入の決め手となったのは、夏にあったMakerFaire2017です。
ここで実際に3Dプリンタを見たり、作った作品を見たり、使っている人や作っている人の話を直接聞いたりしてきたのですが、まぁ~そんな環境に行けば欲しくなって当然ですよねぇ?




しかし、いざ買ったとしても狭い納戸の作業部屋には設置できるスペースがありません。
仕方なく、自作のプアオーディオ一式は撤退してもらう事にしました。
苦渋の決断です。

3Dプリンタは臭いがキツいという話を見ているので、窓に換気扇を設置しました。
これで準備オッケーです!







今回購入したのはコレ。
Aliexpressで送料込みで23000円ほどでした。
ベースはreprapというオープンソースで、arduino上で動作するものです。

今回このモデルを選んだ理由は、フレームが産業用アルミフレームを使っているという点が決め手でした。
この手のフレームは組み立ては少々面倒ですが、組み立て後の調整や改造、追加などが容易に出来るのが最大の特徴です。

使われているパーツも、ほとんどが汎用品ですので万が一の時も心配無用。
これ、けっこう重要なポイントです。
メーカー純正品でないと使えません、なんていう事が無い反面、すべてにおいて自己責任での作業になります。
アフターサービスの微塵も無い世界・・・中卒の私に扱えるシロノモなのか・・・
まー、悩む前にやっちゃえオッサン!って事でポチっとな。







5日ほどで届きました。さすがDHL。
実はカミさんには内緒でポチっておりましたので、帰宅後に事情聴取を受けました。
貧困ゆえに事前申告では却下される可能性が高いので、やむを得ずの強行突破でした。
人生、時には勝負も必要です。







愛猫からは税関チェックを受けました。








落ち着いたところで中身をチェック。
けっこうしっかりキレイに梱包されています!
正直、驚きました。







アルミフレーム以外の部品はアクリルをレーザーカットしたもので、なかなかの精度です。
ただ、保護紙を剥がすのがとっても面倒でした。







ネジ類はサイズごとに袋詰めされていて、手書きでサイズが明記されていました。
必要にして十分、丁寧な梱包です。

ちょっと贅沢を言えば、ネジの成型精度は国産品には遠く及びませんでした。
使えますが、「しっくり感」がまるで違います。
ナットとうまく合わない物もチラホラと。
このへんは後日ゆっくりと手直しして行こうと思ってます。







アルミフレームの組み立てを開始したのですが・・・
全然ダメでした。組めません。

本来なら写真右側のようなTスロットっぽいナットを使うべきなのですが、コストダウン&組み立て易さ重視でしょうか、汎用の四角ナットで代用する仕様でした。

コレ全然締まりません。締めても締めてもフレームが固定できすグニャグニャで、だからといって締めすぎるとナットが溝から抜けてしまうという素敵仕様・・・

ん~~~、、、
いくら安価なキットとはいえ、機械屋としてはとても納得できませんので、ミスミに専用ナットを発注しました。
機械モノはフレームが命ですからね。
まぁ想定内なので問題なしです。






12V20Aの電源ユニット。
念のため開腹してみましたが、中華コンデンサがズラリ・・・
まぁ想定内。
電源は何かあると怖いので、後日国産品に交換する予定です。







ミスミからナットが届いて組み立てましたが、門型のフレームが少々弱いかなと。
ベースの部分も強度不足感は否めません。
そぉっと設置したままで使うなら良いですが、私の作業場のように狭くてその度移動させたりする環境では、とても不安になります。

そこで、ミスミに追加でアルミフレーム(カットサービス)と接続用のアングルを発注して箱型構造に改造しました。
これは効きますね。持ち上げたくらいでは全然歪みません!
やっぱ機械モノはこうでなくっちゃね。

この時点でもう、マニュアル通りに組まず好き勝手やってました。
まぁ、それが楽しいんですけどね!






完成!
たった6000円程度の追加投資で別モノになってしまいました。
アルミフレームだからこそなせる業、ですね。






webの情報を元に水平出しや高さ設定を慎重に行って、いよいよテストプリント。
付属SDカードに入っていたサンプルデータを印刷してみました。
なんというか、動きをずぅっっと見ていられる感じかな~。
こんな事が楽しくてしょうがない、しょうもないオッサンです。






Fusion360という3DCADを使って自分で書いた絵のプリントに挑戦!
はじめての3DCAD、なんとかなるもんですね。
温度管理がなかなか難しく、ベストポイントを探るのにあれこれずいぶん時間を費やしました。
まぁ、それがまた楽しいんですけどね!
うまくいかないと反りが出てしまったりと、なかなかシビアでした。







失敗を繰り返して、ある程度安定して印刷できるようになったので、フィラメントのリールを固定する簡単な受けを作ってみる事にしました。
Fusion360で適当な絵を描いて印刷です。
M30のネジ、うまくいくかな~?ドキドキです。






ベアリングの受けとテーパーのナットも作って、恐る恐る合わせてみます。
ちょっと渋いけど、入りました!
いやー感動!!!
汎用旋盤でネジ切った事のある人なら分かってもらえると思いますが、まさか一発でキマるとは、さすがにこれは想定外でしたよ!







こんな感じで装着完了。
こういった追加の取り付けも簡単に行えるのがアルミフレームの良いところ。

本体23000円+改造費6000円程度でこのクォリティの3Dプリンタが手に入りました。
3Dプリンタが世に出た頃は、価格的にも自分には縁の無いモノだと思っていましたが、すごい世の中になったもんですね・・・。

耐久性についての評価はこれからですが、駆動系のローラーは樹脂製ですので問題が表面化してきたらLMガイド式に変更する予定です。
まぁ~当分の間は色々と楽しめそうですね。


当面の課題は、Fusion360を使いこなせるようになる、ことですかね。
これができないと宝の持ち腐れになってしまいますので・・・
PC系は大の苦手な中卒オッサンですが、もう後戻りは出来ないので突き進みますよ!



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