DENON SC-101V保護2023年08月19日


最近はDENONのSC-101がお気に入りなのですが、違う101を聴いてみたくなり保護しました。
保護です。

ヤフオクを見ていると、ジャンク品を落札してエッジだけ貼って出品している人が居ましてね。
いや、その行為自体は問題なく文句を言うつもりは微塵も無いですし、むしろ応援したいのですが、とある老人の手に渡ると絶望的な状態になって出品されているのを見つけてしまいましてね・・・。

この老人の手にかかると、「程度の良いジャンク品」 が 「修復不能の超ジャンク品」 にされてしまうのです。
エッジを貼り換えて、はみ出た接着剤を指でビヤーーーって引き延ばしてコーンやエッジが接着剤まみれ。それを隠すかのように塗装してより残念な仕上がりになったりと、とにかく作業に愛が全く感じられません。
まぁ、所詮は商売の道具ですから仕方ないとはいえ・・・いくらなんでも酷すぎます。

SC-101の他に古いAIWAやパナのSB-DT200、アルパインのDDDriveとか・・・皮肉にも、好物が似ているのでどうしても目に付いてしまい辛いです。
せっかくの 「昭和のお宝」 とやらが故意に無惨な姿にされているのを見てしまうと悲しくなります。
生活が懸かっていて必死なのは分かりますが、見ていて辛いというか腹立たしくもあるので保護する事にしました。

最初に挨拶程度で入札していましたが、やはりその老人が出てきて高値更新してきたので、アタマの中でコングが鳴りました。
ちょっと良いお値段になってしまいましたが無事落札。
これで少なくとも世に現存する貴重なスピーカーを1セット救う事が出来ました。
いや、救ったと言えるように、言われるようにしっかり仕上げますよ!







届いた戦利品です。
素人さんに弄られた形跡も無く、天然上物のジャンク品です。
この前のモデルでSC-101Ⅱというモデルもありますが、青いツィーターが難ありですので避けました。
ウーハーのルックスもコッチのほうが個人的には好みです。











バラします。
初代101のように、ダイキャストのリングでユニット全周を押えて固定する方式です。











古いエッジと接着剤を撤去して、新しいエッジを貼り付けます。
正確に貼り付けられるように治具を作っての作業です。
ひと手間以上かかりますが、失敗のリスクは極力抑える方向で、ね。
まぁ、保護と言ってもほぼ趣味ですからね。楽しみますよー!











慎重に芯出しを行い外周を接着です。
勝負どころですね。











箱に新しいパッキンを付けました。
これ、けっこう大切なポイントで地味に効きます。











外装を磨いて完成です。











治具を作ってから作業したので密着も完璧、接着剤ネチョネチョ大惨事になる事もなくマズマズの仕上がりかな?
10年〜後に再度エッジ交換が必要になったとしても、十分作業可能です。
この仕上がりなら、保護したと言っても許されるのではないかと勝手に思っています。











わくわくの試聴タイム。

思った通り、いいですね。重さを感じさせない、初代同様に軽く鳴ってくれる感じがとても良いです。
頑張って保護して良かったです。

ちょっとハイ上がりのような気もしますが、気のせいにしておきましょう。
中域の抜けも良くボーカルも良好。このあたりは初代と互角かな?
低域に関しては、サイズの割に出なかった初代と比べるとサイズ相応の低音が楽しめます。

うん、良い意味でのラジカセサウンドなので、昔のシャープのバブカセ (バブルラジカセ) スピーカーを用意して対決させましたが、まぁ、普通にクォリティが段違いですね。

今まで16~20cmの2wayを中心に楽しんできましたが、このクラスも面白そうなので積極的に試して行こうかな~と思ってます。





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