CDP-553ESDのDAC化遊び2023年12月10日


CDP-552ESDに続いて、CDP-553ESDのDAC化です。
これもDAC基板しか無いので、前回同様に電源部とデジタルフィルターと素敵なDAI基板を用意して動作確認です。




まな板上で火入れ。
動作OK!

それでは箱に入れましょう。










何かイイ箱ないかなーってなんとなくドフに行ったら、前回使った物と同じミニコンポのチューナーが1100円でありました!
ものすごいタイミング!
これだからドフ巡りはやめられないですね!

レジで 「受信未確認になりますが・・・」 って言われましたが全然問題ありません。中身は速攻でポイしますから。










早速持ち帰って、中身を取り出して実装です。
まだ完成前ですが、我慢できずこの状態で試聴です!

・・・ハムが乗るぞ?
どこから飛び込んでるのかな?って、配線や部品を指先で触りながら原因を特定していると・・・なんか妙に熱い・・・!!
電源のヒートシンクや平滑コンデンサが触れないくらいの温度に!!
慌ててコンセント引っこ抜きました。










原因は電源トランスからDAC基板への単純な配線ミスでした。
定格の2倍くらいの電圧が片方のコンデンサに印加されてしまい、ご覧の通りパンパンに膨れてしまいました。
コンデンサが触っていられないほど熱くなるなんて・・・初めての体験です。











アタマもギリギリ・・・!
いやぁ・・・恐ろしい。気付くのが遅れていたら、防爆弁が開いて顔面直撃でした。
後からじわじわ怖くなるやつです。

幸い、トランジスタさんが頑張ってくれたおかげで、貴重なKランクのPCM53JP/Vは無事でした。
いやぁ・・・良い経験となりましたよ。










落ち着いて作業を進めます。
選局ボタンで入力切替ができるようにRS-FF回路を組みました。
このあたりは前回やったCDP-552ESDと同じです。












セレクターの回路はこんな感じ。
このくらいなら、マイコン使うよりも手間かからず安価に済ませる事が出来る・・・かなぁ?











電源スイッチはマイコン制御のタクトスイッチでしたのでロッドを介してメカニカル式に変更です。
ストロークは短めが無難かな。











完成です!
電源トランスはソニーのアナログBSチューナーに付いていた物を使いました。
単体DACには十分すぎる容量ですね。
妊娠させてしまった電解コンデンサは6800uFに交換。
オリジナル以上の強力電源になりました。










わくわくの試聴タイム。
第一印象は、重心の低いドッシリとした図太い音ですね。
太いんだけど・・・なんだろう・・・?

そう、DAS-703ESを愛用していた時に薄々感じていた、ほんのちょっと重いというか、どこかちょっと暗い感じに鳴るあの感じ・・・
些細な事かもしれませんが、それがずっと気になって出番が減って、結局金欠もあって手放してしまったんですよね。

確認のため、前回仕上げた552ESDを用意しました。
やはり552のほうがポンポン弾むように気持ち良く奏でます。

553はドーンと落ち着いて構えた、ちょっと大人しい雰囲気かな。
ものすごーく悪く言ってしまうと、重くて弾みきれていない印象。

回路的に見ても552と553の違いはDACチップのみと言って良い内容です。
デジタルフィルターはもちろん、DAC以降のアナログ回路も定数も素子もほぼ同じなので、この音の違いはDACの違いに依るものと判断して良いと思います。

今まで私はDACの音質差はそれほど大きくないという認識でしたが、これは間違いだったようです。
キャラクター的なものはDACよりもデジタルフィルターのほうが支配的になりますが、DACの影響も無視できないレベルであることを確認する事ができました。
いやぁ・・・こんなにも違うとはね・・・。

どっちが良いかは好みの問題ですが、私は552のほうが好みですね。
しばらくは552と553を入れ替えながら楽しみたいと思います。




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