1bitオーディオ SD-NX20の単体改造2014年07月03日

シャープ1ビットデジタルアンプ愛好家の皆様。
お待たせいたしました。

今回は、あのSD-NX10/NX20をアンプ単体で使用できるようにする夢のような改造方法を公開しちゃいましょう!

前回、NX10の改造記事を書いたところ、たくさんの反響とコメントを頂きました。
残念ながらアタマの悪いコメントのほうが多かった印象ですが、全部拝見した上で削除させてもらいましたよ。
ま、それだけ人気のあるモデルというわけですが、残念ながら年式的に本体の調子が悪くなってきて、修理するにも補修部品の関係で使い続ける事が厳しくなりつつあるのが現状です。

本体の修理は諦めて、せめて独立しているアンプユニットをどうにかして単体で使いたいと考えている人、けっこう多いのではないでしょうか。



前回軽く紹介したようにフルチューン状態にする魔改造的な記事も考えましたが、記事としては面白いかもしれませんが万人向けではないかなと。
このへんはずいぶん悩みました。
いろいろ検討した結果、より多くのNX10/20ユーザーに楽しんでもらえるように、ハンダ付けさえできれば改造できる内容でまとめてみたつもりです。
が、作業に関しては当然ですが自己責任です。
失敗してブっ壊しても感電して死んじゃっても、誰も何もしてくれません。
すべて自己責任です。
自己責任の意味がわからない人は作業しちゃダメですよ。







バラします。
写真では勢い余ってアンプユニットまで外しちゃいましたが、ここまでバラさなくても大丈夫です。





この部分にジャンパー線を取り付けます。
これで電源が入るようになります。
ここにはAC100Vが流れるので、間違えないように、しっかり付けてくださいね。
テンプラハンダ厳禁です。




電源が入って数秒後に出力リレーをONにする必要があります。
ユニバーサル基板にタイマー回路を組むのが一般的ですが、電子工作の経験が無い人には少々無理があると思いますので、今回は制御機器用のタイマーを使います。

オムロンなら「H3Y-2 AC100-120V 10S」、パナソニックなら「S1DX-A2C10S-AC120V」あたりですかね。
1個用意します。





タイマーユニットの端子を写真の箇所のリレー端子に接続し、矢印上のパターン2本をカットします。
どちらか1本だけでも構いません。要はこの裏に付いているリレーが動作しないようにすれば良いだけですから。

端子番号はタイマーユニット本体に記載されていますので、よく見て接続します。
パターンカットはカッター等で簡単にカットできます。





さきほどジャンパー線を付けた近くにも接続します。
この配線にはAC100Vが流れますので、タイマーユニットの端子部分には熱収縮チューブやビニルテープなどで絶縁対策をしっかり行ってください。
感電やショートといったトラブルは、本当にシャレになりませんから。




タイマーユニットは基板と電解コンデンサに付けるように厚手の両面テープで固定します。
スペース的にけっこうギリギリですので電解コンデンサ側に取り付けます。
無事取り付けられたらタイマーユニットのツマミを4~5秒くらいにセットしておきます。
ちなみに0のまま通電すると、電源ONと同時にスピーカーが壊れるくらいの衝撃的なポップノイズに見舞われますので、設定は忘れずに!!
念のため、動作確認は飛んでもいいスピーカーで行う事を強くお勧めします。

以上で改造作業は完了です!
簡単でしょ??
コンセントに接続すると電源がONになり、4~5秒後にタイマーがカチっと作動し出力OK状態になります。

最も簡単な改造方法という事で少々妥協気味の内容ですが、これでも十二分に実用になります。
ああしたほうがいいこうしなきゃだめだとかいう声が聞こえてきそうですが、上記のようなコンセプトですので、そのへんは自由にアレンジして楽しんでもらえればと思います。

ミニコンポ本体へ繋ぐ端子は使用しないでください。
できればコネクタを差し込めないように栓したほうが良いです。

ミニコンポ本体のプリアンプを通さないので、若干ゲインが低いのが難点ですが、そのぶん一皮むけたストレートサウンドが味わえます。
一度聴けばもう、病み付きになることうけあい(^^;

あ、音量調整はできませんので、良質なプリアンプと組み合わせるのが大前提となります。
あるいは可変出力の付いた一昔前のCDプレーヤーを直接接続なんてのも良いかもしれませんね。
ipodのヘッドホン出力でも快適に楽しめましたが、最大出力までは出せない印象です。
まぁそれでもうるさいくらいの音量は得られますけどね。

あ、そうそう、世に出荷されたすべてのNX10/NX20を確認したわけではありませんので、ロットによって微妙に違って改造できないなんていう事も、ひょっとしたらあるかもしれません。
もしそんな時はコッソリ連絡頂ければ幸いです。

それでは、みなさんの健闘を祈ってますよ!




PCオーディオ専用電源の製作2014年01月06日

世の中、PCオーディオが流行のようで。
CD再生がメインの我が家ですが、CDデータをNASに突っ込んで再生できる環境というものに魅力を感じてしまう今日この頃。
パイオニアのN-50とか凄く気になる存在なのですが、超貧乏の金欠ヒラリーマンにはとても手が出ません。

そんな時、缶コーラさんのブログが目に止まりました。
これは凄い!やるしかねぇ!!って事でシンクライアントPCを入手してvoyageMPD導入に挑戦しました。
が・・・
素人ゆえのアホなトラブルが色々ありましてね(^^;
最終的には缶さまに泣き付いてPCを送り付けて(汗)セッティングして頂きましてね、
今では快適に使わせて頂いてます。
缶さま、ありがとうございました!

voyageMPD、コレいいですわぁ~!
PCはもちろんNEXUS7やスマホでサクサク操作できるのですごくラク。
PC本体もちっちゃくて、ラックの片隅に設置できます。
これでPCオーディオがグっと身近になりましたです。
もうN-50なんか要らないよ!



さてさて、今回使用したHPのシンクライアントPCは、当然ですがスイッチング電源のACアダプターです。
PCとはいえ、オーディオ機器として使いたいですし、オーディオ機器と混在して使うので、他の機器への悪影響をも考えるとスイッチング電源は避けたいところ。
そこで、昔ながらのトランス電源によるリニア電源を作ってテストしてみる事にしました。

ドフで15V以上で適当な容量のACアダプターをゲットして、それをベースに安定化電源に仕上げます。



速攻でバラします。
中身はご覧の通り非安定化電源そのまんまです。



それを12Vの安定化電源に改造します。



回路図はこんな感じ。
この定数だと11.6V程度の電圧ですが、全く問題なく使用できています。
一般的なE24系列の抵抗を使用するとこの電圧になってしまうのですが、どうしても12Vピッタリにしないと気が済まないシビアな人はサーメットタイプの多回転タイプの半固定抵抗を使ってしっかり調整しまくると良いかと思います。



損失もそれなりにあるのでヒートシンクを付けて出来上がりっと。
もうちょっと大きいほうが夏場は安心かなと。
でもまぁ定格範囲内なので全然オッケーですけどね。

さてさて、気になる音の変化ですが・・・
電源の質がモロ音に出るようにバスパワーのBEHRINGERのUFO202を用意しての試聴。

けっこう、効きますね。
一番の違いは喧しさが無くなる点でしょうか。
一瞬、元気がなくなったように感じるのですが、いやいや、そうではない事にすぐ気付くはずです。
ヘビメタや電子楽器全開系のソースでは物足りなく感じるかもしれません。

やっぱり、電源は大切ですね。
USBケーブルにン万円かけるより遥かに安くて効果的ですよ!



と、いう事でシンクライアントPCが増殖中(^^;
各部屋に1台ずつ設置すれば、いつでも気軽に超高音質再生が可能になります。
タブレット端末での操作感は、選曲の速さや操作性などCDを遥かに上回ります。
音質も常に安定していて、このあたりはメカモノのCDプレーヤーに対して大きなアドバンテージである事は、メカモノ好きとしては認めたくないのですが・・・ねぇ(^^;

今後の課題は、WAVファイルを格納しているNAS容量の増強、かなぁ?
2TBじゃ、すぐにいっぱいになっちゃいそうです。
あとはvoyageMPDの実力を最大限に引き出せるUSB-DACの製作、これ重要。
そんなわけで、2014年は我が家のオーディオ環境が激変するかもしれません?!