FE83のエッジ補修実験2013年01月14日

(ウチのカミさん、この写真見て「目玉焼き!」って言ってました)

とっても古いFE83が出てきました。
軽く20年以上前ですね。当時新品購入したものです。

20年の月日を経て、エッジのダンプ材?がコーンに滲み出て、乾ききっています。
乾ききってしまったためにエッジはスカスカ。通気性抜群です。
こうなると気密を保てないため、箱に付けても裸で鳴らしているようなショボイ音しか出なくなります。

寿命ですね。

でも、エッジさえなんとかすればまだまだ使えそうな予感。
ダメ元でやってみる事にしました。




プラスティディップというゴム塗料を入手し、シンナーで薄めたものを作ります。
原液のままでは塗りにくいですし、乾くとカチコチのスコーカーになってしまいそうなので筆でサラサラ塗れるくらいに薄めます。



塗って乾くとこんな感じ。
けっこうイイ感じかな。
試しにインピーダンス特性を測ってみると、ピークが200Hzくらいになっていました。
ちょいと高いかな。
でも、オリシナルでも160Hzくらいですから、まぁ許容範囲ということで。
ゴムなので、夏場なら1割くらい下がるでしょう。

最初に塗られていたものが、いかに優れた特性を有するものだったのかを痛感しましたです。



仕上がったユニットをTQWTに付けてみました。
200Hzでも問題ないですね。ゆったりと良く鳴ります。
音も元気いっぱいのFE83そのまんま。復活です!

しばらくこのままエージングして様子見ですね。

コメント

_ 缶コーラ ― 2013年01月15日 01:38

管理人さん、こんばんは。

いつも読ませて頂いてますが、ここ最近のスピーカーエッジネタが自分的にツボです。
丁度うちのブログでもエッジネタ書いた所にこの記事見つけ、いろんな補修材
ご存じだなぁと感心してます。

うちなんて単なる交換記事だもんなぁ。

でもなんで日本仕様のSPにウレタンとかのエッジ使うんですかね?
新素材考えてくれよとか思うんですけど。
張り替えではポピュラーな布やセーム皮も機密性と言う面では
どうかとも思うんですよね。

管理人さんだと張り替えするとしたら素材は何を選びますか?

_ ラスカル ― 2013年01月15日 08:48

FE83のエッジはいつからこの形になったのですかね?
私が知っている、FE83のエッジは、ロールタイプでも凸ではなくて凹(35年ほど前)タイプでした。
クロスエッジ等だとこのようなメンテの仕方ができるわけですね!

_ りょうさん@管理人 ― 2013年01月15日 21:49

缶様も楽しんでおられるようで(^^)
あのエッジ・・・私も買った事があります。
でも、硬すぎて・・・使用を断念しました。

好みにもよりますが、やっぱりウレタンにはウレタンにしか出せない音っていうのがあるのだと思います。
最近流行りのラバーエッジも、総じて見て(聴いて)みれば、どこか共通する音色がありますしね(ちと暗くてキツい物が多いかな)。

ウレタンでも、ちょっと前のフォステクスのFF85Kとかのタンジェンシャルエッジが痛んだとかいう話は全然聞かないですね。
地道に改良されてきているのかもしれません。


ラスカルさん:
ええと、写真の写り具合で凸に見えますが、ちゃんと凹んでいます(^^;
今はEとかEnになりましたが、伝統の布エッジは健在ですね。
エッジが改善されたというEnも買って試してみたい今日この頃です。

_ ラスカル ― 2013年01月16日 15:07

よく見たらホントだ!(最近、老眼)
失礼しました!

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kousokuweb.asablo.jp/blog/2013/01/14/6691289/tb