アイワ CS-W99 修理遊び2016年09月25日

物凄く久々のブログ更新です。

いやぁ、前回の更新から約1年、あっという間でした。
40超えてからの時間の速さというのは、本当に恐ろしいものです。

そんな忙しい日々からの現実逃避でアルコール摂取量もガンガン増える一方で・・・
気がついたらポチってました(^^;
アイワのラジカセCS-W99です。
なんでポチったんだろう・・・送料のほうが高かったです。


そう、高機能ラジカセが輝いていた頃の末期モデルだったと思います。
WカセットでWリバース。しかもリバース録音もできる、もちろん回転ヘッド搭載です。
チューナーはAM/FMに加えテレビ音声までも、しかも音声多重です!
タイマーまでも搭載し、FMのみならずMTVエアチェックをターゲットにした意欲作でした。
まぁ、アナログ放送が終了してしまった今となってはもう・・・
入手するのが遅かったようです・・・。

ヤフオクで「電源のみ確認」というジャンク品。
届いて通電チェックしてみましたが、全く音が出ません。
何やっても出ません。

そうこうしているうちに、煙が出ました!!
なんてこったい!
何が電源確認だよ!

こりゃ捨てかなと諦めましたが、久々のジャンク修理ですので、腕試しで楽しみながらやってみようと気持ちを入れ替えてコツコツ開始しました。




バラします。

溶けてベトベトになったベルトがあちこちに散乱していて、それはもう地獄のような状態でしたよ。

ん~~、落下破損でしょうか。外装も内部基板もダメージを受けている印象です・・・。



発煙の原因はこのパワーアンプのICでした。
東芝のTA7233P。古いですねー!
今更こんなの入手するのは極めて困難なので、なんでもいいから使えそうな石に交換するしかありません。




で、探してみたところ、秋月で扱っているTA8207Kという石が使えそうなのでポチってみました。
周辺の定数はそのままでOK。若干ピンの加工のみで使えました。

これでバッチリ音が出るようになりました!

溶けたベルトでベトベトのメカを徹底的に清掃してベルト交換・・・。
手を真っ黒にしながらの作業で参ってしまったので写真は無しです。

ベルト交換を終え、テープを再生してみると異音が・・・。
両デッキ共、リールの動作が超絶不安定です。




リール周辺をバラしてみると、クラッチのフェルトがご覧の通りの状態で直結状態になっていたため、クラッチとしての滑りが確保できずギアが歯飛びを起こしていました。




手持ちのフェルトシートに張り替えます。
これでバッチリ!




さてこれで完璧かと思いきや、デッキ1が片方しか音が出ません。
調べてみると、回転ヘッドの配線がヘッド部分で断線していました。
回転のストレスによる疲労断線ですね。




と、まぁ、そんなこんだでなんとか直す事ができました。
若干ワウってますが、ラジカセなのでこんなもんかなと。

作業内容をまとめると

パワーアンプIC交換
メカ徹底清掃
ベルト交換
クラッチ修理
ハンドル割れ修理
基板割れ修理
ハンダ割れ修理
ヘッド配線断線修理
接点復活処理
電気系調整
ヘッドアジマス調整
外装は混浴洗浄・・・etc




・・・使わない機器がまた1つ増えてしまった(^^;;;

コメント

_ Joe ― 2016年09月28日 19:47

管理人様、ご無沙汰しております。
久々の記事、拝読させていただきました!!

近況ですが、できる範囲でジャンク修理を楽しんでおります。
現在、ジャンク修理のスキルアップを目指して、古いCDプレイヤーの修理を試みております。
80年代後半のESモデルです、当初は開閉しようとしてモーター音がしていたのですが
修理手順の確認をしていたところ、全く動作しなくなって(モーター音もしない)しまいました。
回路図を手に入れたので、回路図はあまり読めませんが色々勉強がてら頑張ってみます。

他にもCDP-55と言うローモデルも入手したので、音声系のケミコンをKZに張り替えて楽しんでいます。ノンオーバーサンプリングのアナログフィルターとのことですが
よく理解できません(笑)
ですが、良い音が十分出ていると本人は満足しております。
現在、エージング中です。

長くなりました、ミヤビちゃんは大きくなったのでしょうね。
街角で猫をみると飼いたくなりますが、家族間でまだだねと話しをしているので
飼うのは暫く先の話になりそうです。
近所のホームセンターのペットコーナーの猫さんをみて我慢しております。(苦笑)

季節の変わり目かと思います、お体ご自愛下さい。
それでは。

_ りょうさん ― 2016年09月29日 23:16

joeさん:

お久しぶりです。
CDP-55ですかぁ・・・ノンオーバーサンプリングの沼にハマったモデルです(^^;
スペック至上主義な現代ではコケ下ろされてしまうスペックですが、時折見せる(聴かせる)意外な表現力にハッとするのがたまらなく好きです。
ただ単に耳が壊れているだけかもしれませんが・・・

ミヤビは、大きくというよりもデカくなりましたよ。
朝、おなかの上に飛び乗ってくると「ぐえっ!」ってなります。

季節の変わり目、お互い体調に気をつけて秋の長夜を楽しんでいきましょう。

_ kamatani ― 2016年10月09日 09:30

管理人様、始めまして。
1980年代のCDデッキ数台所有してまして、最近の機械と聞き比べたりするんですが、
共通する特徴として感じたのが、最近の安いCDラジカセでもPCでもUSBDACなんかでもそうなんですが、左右の音の位相差が感じられないといいますか、ビシッと定位するんです 。この違いはどこからきてるんでしょうか?

_ りょうさん ― 2016年10月09日 22:08

kamataniさん:
はじめまして。

80年代のCDプレーヤー、いいですねぇ。大好きです。
位相差の件ですが、私も同じような経験があります。
確たる答えまでには至っていないのですが、クロック周りやサーボの精度で差が出ているのではと見ています。
初期のCDPにクロック系のチューニングを行うと、だいたいその位相や定位といいますか、音場や空気感といった部分に差が大きく現れる印象です。
そう、フワッとしてビシっと決まる、そんな感じですかね。
現代はCDの技術も完成域に達していて、安価に高精度な制御が可能になったため、ビシっとした定位感が普通に得られているのかもしれません。

CDプレーヤーによる音の違いを楽しむ・・・すっかり忘れていました。
今は音楽データをHDDに突っ込んでvoyageMPDで再生するのが普通になってしまったので、またメカモノいぢり再開しようかなと・・・!

_ 缶コーラ ― 2016年12月02日 22:03

テレビチャンネルプリセットのシンセチューナーじゃ無いアナログチューニングなら、AMのFM補完放送が聴けますけど…ホントそれくらいしか使い道無いですね(^^;。カセットまた流行ってると言ってもなぁ…。

_ 森山 ― 2016年12月03日 22:26

はじめまして。森山と申します。記事へのコメントでないことの非礼をお許しください。過去のシャープ1ビットアンプの改造の記事を拝読したのをきっかけに書いています。当方、今年の1月にシャープSD-PX3をオークションで入手しました。数カ月は問題なく再生していたのですが、その内、再生が瞬断するようになりました。SD-PX3から「カチッ」と音がして瞬断するのでアンプの保護リレー回路の問題と推察しましたが、いかんせん修理する技術がありません。管理人様は、何度もシャープ製品の分解・改造をされているので、修理をお願いできないものか尋ねる次第です。もちろんタダでとは申しません。1万円以内でお願いできるものでしたらお支払します。突然の質問で恐縮ですが、可能性についてお返事いただけませんでしょうか。よろしくお願い申し上げます。

_ りょうさん ― 2016年12月10日 19:02

缶さま
昔はラジカセで音声多重放送が聴けるなんて夢のようなマシンだったんですけどね。
まぁ、作業時のFMラジオ専用とか、その程度か・・・
飾りにするのが一番かなと(^^;
音は、なかなか良いです。


森山さん

はじめまして。
カチっと音がして電源が切れるとの事ですが、おそらくは何らかの異常を検知して安全のため電源を落としているものと思われます。

修理の件ですが、基本的に修理依頼は全てお断りしております。
お役に立てず申し訳ありませんが、ご理解のほど宜しく」お願いします。

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