尾瀬の至仏山2018年09月28日

さてさて今回はいよいよ尾瀬の至仏山に挑戦です。

6年前に初めて尾瀬を歩いた時の感動が忘れられず、いつかまた歩きたいとずっと胸に秘めていました。
見晴から山ノ鼻までの道のりで、まるで見守ってくれているかのように構えていた至仏山がとても印象的で、いつの日か登ってみたいとずっと思っていました。

そうこうしているうちに、なんといいますか、トシには勝てない部分が出てきましてね。
膝がなかなか急速に悪化してきまして、大好きだった自転車も乗れなくなってしまいました。

実は去年、大清水から尾瀬沼目指して歩きましたが、途中で棄権しています。

年齢的に色々と諦めた先輩方から 「できるうちにやっておけ」 的なアドバイスを頂くようになりましたが、その言葉の重みになんとも複雑な気持ちになったりして、トシを取るという事はこういう事なのかなと、いつまでも若くない現実に直面しつつある今日この頃なのであります。
まー、アタマの中は10代で止まっているんですけどね~~~。

山歩きの計画で難しいのが、天気ですかね。
あいにく超強力な台風24号が勢力を増してどんどん迫ってきています。
しかし天気予報を見ると金曜日(9月28日)だけは晴れマークが崩れません。
予報を見る限り、この日を逃すと一生後悔する事になりそうです。
悩みに悩んで、もうここは勝負に出るしかないと!
ハイ、会社をズル休みです!!
まー大した事はしていないシャチョーが優雅に海外旅行とか客との約束すっぽかして遊びに行ったりやらかしているのでダメとは言わせねぇよって強気で強行突破です!






朝4時に出発して6時前には戸倉の第一駐車場に到着しました。
前回は高速道路を利用しましたが、今回は下道でのんびり行きました。
キレたトラックが飛び交う高速道路をビクビクしながら走るよりも、下の峠を自分のペースで徐行したほうが遥かに安全で楽しく、結果的にも速かったです。

戸倉からタイミングよくバスに乗れたおかげで鳩待峠まであっという間でした。
前回来た時は油断したせいかバスに酔って鳩待のベンチでしばらく死んでいましたが、今回は気合を入れてなんとかクリア!






今回歩いたログです。
鳩待から登るルートが一般的のようですが、今回はあえて山ノ鼻(尾瀬ヶ原)経由のルートを選びました。

鳩待から一気に登るルートが距離も短く登山道も整備されているため手軽に登れるのですが、そのルートですと尾瀬ヶ原を満喫する事はできません。
やはり尾瀬に来たのなら、少しでも尾瀬ヶ原を肌で感じたい・・・。
そう考えて、あえて山ノ鼻まで下ってから登るという大回りルートを選びました。
いや、自分の中ではそのルートしか考えられなかったですね。
それだけ尾瀬ヶ原の存在は、自分の中では大きいのです。





AM7:04、鳩待を出発です。






木道をどんどん下ります。
6年前に歩いた時よりも木道がキレイ??

実は5日前に赤城の黒檜山(今年3回目)を登ったのですが、その時の影響で膝の調子がイマイチです。
ここまで来て棄権したくはありませんし、まだまだ始まったばかりですので、ゆっくり気をつけながら静かに歩きます。






どうもキレイだと思ったら、2017年にメンテナンスされていたようです。
東電さんも色々大変だと思いますが、こういう部分も手を抜かずに活動されてて頭が下がります。






コースガイドとほぼ同じ1時間で山ノ鼻に到着。
長い下りでしたが、膝をいたわりながらソフトに歩いたのでダメージも無く順調です。






いい感じに晴れてきました。
長い旅になるのでトイレを済ませてスタートです!






登山届けを書いて投函しました。
ここから先はもう、楽しみしか無いです!
さぁ、登るぞ~!






おー・・・
金色の野に降りたつべし・・・
夢にまで見た尾瀬ヶ原と至仏山、しかも紅葉です。
思わず立ち止まって、感動のあまり暫く眺めてしまいました。

ついに来たんだ・・・実感した瞬間です。






金色の木道が終わると、いよいよ登山道の始まりです。






連日の雨の影響でしょうか、道が沢のように流れています。
速攻で靴がグチョグチョになってしまいました。

この靴は6年前に尾瀬に行くために買ったものですが、そろそろ限界のようです。
よく頑張ってくれました。
次は防水性の高いものを選ぼうと思います。






森林限界を超えると、尾瀬ヶ原が見えてきました。
6年前、ぐるっと歩いた尾瀬ヶ原です。
燧ケ岳のてっぺんがちょっと見えませんが、それを補うかのように紅葉が見事です。

休憩ポイントで先客さんと挨拶を交わし、天候に恵まれた事にお互い喜び合ったり。
「いやー、会社サボって来た甲斐がありましたよー」って言ったら、爆笑しながら
「それは賢明な判断ですね!」って。
そう、私の判断は間違ってなかった事が証明されたわけですハイ。






軽く水分補給して紅葉の道を登ります。







前も後ろも紅葉で、後ろを向けばいつでも尾瀬ヶ原を見る事ができる贅沢な空間・・・。
語彙力の無い中卒なので、もう最高としかいいようが無いです。






ここまで来ると滝のように流れていた水も少なくなってきました。
あまりの絶景に、靴のグチョグチョなんか忘れてましたけどね。







鎖を使って登るポイントが3箇所ありました。
ちょっとしたアスレチックですね。






振り返れば尾瀬ヶ原。
6年前に歩いた木道がしっかり見えます。
前日に単眼鏡を買っておいて正解でした。
東電小屋や竜宮、見晴までしっかり見る事ができてもう最高。
尾瀬ヶ原を歩いていなければ、こういった楽しみはできなかったと思います。






岩場を乗り越え階段を登り・・・
途中、客先から問い合わせや確認の電話がチラホラと。
尾瀬ヶ原を眺めながら穏やかに対応するなんて、考えた事も無かったです。
そうそう、携帯電話は全然OKでしたよ。






多分山頂と思われる部分が見えてきました。
このあたりから、チカラが出ないぃ~って状態に。
そういえば朝はおにぎり1個しか食べてませんでした。
もうちょっとがんばって、山頂でお昼を食べようと、このまま続行です。
(でも本当は軽いハンガーノック状態なのですぐにでも何か食べたほうが良いです)






出発した鳩待が見えてきました。
帰りも別ルートであそこを目指します。






もうちょい、もうちょい・・・!






AM11:21、至仏山頂に到着!!
2228メートル制覇です!
一般的なコースタイムよりも1時間ほど遅れての登頂でしたが、膝もまだまだ充分余力があります。






途中は尾瀬ヶ原ばかり見ていましたが、山頂は360°絶景です!
こういう時、ぐるっと撮影できるカメラがあると、もっと楽しいんだろうなぁ。
まぁ貧困なので7年前のコンデジと格安スマホで我慢です。







燧ケ岳、傘かぶってる。






ならまた湖が見えます。






ちょっと風が強くて寒いくらい。
丁度良いので、いつものコーヒーを準備します。
水は山ノ鼻で汲んだ尾瀬の水です。






エスプレッソ尾瀬Ver、最高でした!
お昼も食べて体力回復。
もうちょっとのんびりしたいところですが、お昼という事もあってかなり混んで狭くなってきたので歩き出す事にしました。






PM12:06
次は隣の小至仏山を目指します。






この小至仏山までの道のりで天気が一時的に曇ってしまい、一気に寒くなりました。
今までの汗が一気に冷やされて、鼻水が止まりません。
しかし、この先少し登るので上着を着るか迷うところ・・・。
そうこうしているうちに天気が回復して、なんとか乗り越えられました。






PM12:50
小至仏山に到着。
なんと、小さな子供たちがいっぱい!
しかも、めちゃくちゃ元気!
すごい!
保育園の遠足のようでしたが、たくましいなぁって。

うん、おぢさんも負けてられませんっ!
下りで膝と腰が怪しくなってきたけど、がんばるぞ!






小至仏山から見た至仏山。
雄大・・・。






尾瀬ヶ原もしっかり見えます。







小至仏山を出発し、あとはひたすら下って鳩待を目指します。
絶景を楽しみながらの下山、降りたくない気持ちとの葛藤です。






こちらのルートは道が整備されていて、とても歩き易いです。
膝にも優しく、安心して下山できます。






さきほどの子供たちが「やっほーー!」って叫んでて。
その元気な声が山に響き渡って・・・
大人になって、知らぬ間にこういう事が出来なくなってしまった自分にふと気づいたり。







森林に入ると絶景とサヨナラです。
整備された緩やかな木道をひたすら歩きます。







鳩待まであと1km。
もうちょいかな。







途中、こんな感じの所もありましたが、全体的に歩き易い道といった印象です。
これなら子供でも楽しく登れるでしょうね。
ただ、子供って急に電池切れになるからスタミナに関しては要注意かな。







pm14:54、無事鳩待へ戻ってきました。
俺の膝、よく頑張った!!!







尾瀬でのもうひとつのお楽しみ、kiyotoさんを探します。
しかし、全然見つかりません。
お店の人に聞いたら、今日はお休みだそうで・・・6年ぶりの再会は果たせませんでした。
突然の強行突破でしたからね。また来ますので、その時は宜しくお願いしますね組長!

至仏山、ホントに最高でした。
尾瀬ヶ原を常に見る事ができるだけでなく360度の絶景、奇跡的な天候に加え紅葉も見ごろというホントにミラクルな登山になりました。

赤城も良いけど、やっぱり尾瀬は最高ですね。
まぁ、山の素晴らしさを教えてくれたのは尾瀬でしたからね。
いや、元を辿れば 「尾瀬に行きたい!」 と言い出した娘が発端でしたかね。
そんな娘はもう、尾瀬なんかに興味の無いJKになってしまいました。
まぁ若いうちはそれで良いと思います。

さて、これで今年の登山は終わりかな。
いや、でもあともう1回くらい何処か・・・なんて企んでいたり。
そう、歩けるうちに歩いて楽しまないとね!
俺の膝、がんばれ!


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