【注意喚起】ドフでハズレを引いた話 ― 2025年06月25日
私としたことが、ハードオフのジャンク品でハズレを引いてしまいました。
まぁね、ジャンクコーナーのジャンク品ですし、それを見抜けなかった自分が甘かったわけですが、ちょっと特殊な事例と思いますので注意喚起の意味も含めて思い切って残しておこうと思います。
埼玉県熊谷市にあるハードオフでとあるジャンク品を1100円で購入しました。
ざっと見た感じ、ネジの状態を見ても開けられた形跡が感じられなかったので、かなりバッチイけど大丈夫だろうと判断して購入。

職場に戻って開封すると、ご覧の通り美味しい部品だけがキレイに引き抜かれていました。
いやー、清々しいまでのハズレですわ。完敗です。
この機体はシャーシ裏面が外せないので、基板裏面にアクセスして部品を剥がすには一通りバラして基板を取り出す必要があるのですが、基板はもちろん端子や配線等もキレイに戻されているという念の入様。
おそらくは、部品を引き抜いた事を隠してハードオフに売るために行った隠ぺい工作のようなものだとは思いますが・・・
僅かな買取価格アップのためにここまでするの?という疑問しか残りません。
余談ですが、素人さんに開けられた機体を見抜く方法はいろいろありますが、まずはネジの状態を見るのがいちばん分かりやすいです。
素人さんがよくやるネジの潰れはもちろん、シャーシとネジの「当たり」が一致しているか。これだけでもある程度の見極めが可能になりますが、今回は通用しませんでした。
通電前にバラしてしまいましたが、たぶん電源は入る状態に仕上げられていたようです。
「電源入りました、その他未チェック」が通用する状態かと。
放送サービスが終了していて動作確認が不可能なモデルなので、査定時に電源以外の確認が出来ない事も承知の上での事でしょう。

基板を傷める事なくサラッとキレイに剥がされているので、なかなかの手練れだなと、この時はそう思いました。

なんとなく気になったので、ヤフオクで軽く検索したらすぐに見つかりました。

職場の鉄くずコンテナからバラしたリアパネルを回収して確認。
シリアルナンバーやキズが完全に一致しました。
これでヤフオクで落札した物から部品を剥ぎ取って、残りをドフに投げた物と確定しました。

入札履歴を見て、ああ、やっぱりこの人かぁ・・・!
毎回いにしえの音響機器をDACに改造して出品している人で、手練れではなくプロでした。
ええ、私と同じような種類の人なので、毎回見ています。
(え?勝手に一緒にするなって?)

もちろん、その剥ぎ取った部品はしっかり販売していました。
この人の名誉のためにも断っておきますが、普通ならゴミとして処分される運命のジャンク品から部品を剥ぎ取って販売す事は何も問題ないと思います。
今となっては貴重な部品を処分寸前のゴミから救出して必要としている人に届くように活動しているわけですから、まさに社会貢献、これぞ真のSDGs。むしろもっとやってほしいと思っています。
こういう商売は一見ラクして儲けているように見えますが、けっこう大変なんですよ。
どのメーカーのどの機種にどんな部品が付いているかを自力で調べてデータベース化して
片っ端から検索して、ヤフオク等で手間暇かけて入手して
分解して、高価な専用工具を用いて丁寧に部品を剥がして
動作確認のためにテスト用の評価基板まで製作して、しっかりと動作確認を行って
ヤフオクに出品、梱包して発送という手間をかけて・・・
もちろんシステム料も支払っているわけでして、そこまでやって7980円という価格設定はどう見ても合わないし安すぎです。
こんなにも高度な技術で良心的な商売をしている人が、なんでこんなセコいマネしちゃうのかなぁーって・・・
なんて、偉そうな事言っちゃいましたが、私も過去に修理断念からの部品取りの残骸にゴミを詰め込んで捨てていた時期がありましてね。
朝は忙しいので前日の夜(本当はルール違反です)にガンガン積み上げて自分の背丈ほどのタワーにしておいたのですが、翌朝の収集前にはほとんどが持ち去られていて笑ったもんです。
あんなの持って行っても動かないし採れる部品なんか無いし、なんならゴミ詰め込んであるし。
通電なんかしたら煙が出るかブレーカーが落ちるか・・・その時は「ざまぁ」って思っていたのですが、もし拾って行ったのがkosumomanみたいな人でノーチェックのままヤクオクに出品なんかしていたら・・・それを何も知らずに買った人が通電したら・・・って。
そう考えたらゴミとはいえちょっと笑えないなと。
それからは残骸を処分する時は極力バラバラにして拾われないようにしています。
なんなら今は鉄とアルミと銅に分けて職場の鉄くずコンテナにブチ込んで定期的に産廃業者さんに回収してもらってます。
(kosumoman: ヤフオク初期に実在したジャンク業者の先駆け的存在。「ノーチェックですのでジャンク品だと思って落札してください」がキャッチフレーズ。出品画像は現物ではなくweb上からの拾い画で、収集(収拾?)からノーチェックで出品するため当たり外れが激しく入札はほぼギャンブル。「ジャンク品とはこういうモノだ!」とブツを介して教えてくれた伝説のアカウント)
仕事の出先であちこちのハードオフに寄っていますが、熊谷に限らず全体的にかなり怪しい状態の品物が目に付くようになってきました。それを見極める目を鍛えて、購入の際は十分気を付ける必要がありますね。
そうしないと、せっかくのドフツアーがガッカリツアーになってしまいますから。
そして売る時、偉そうな事を言える身分ではありませんが、中途半端な部品鳥機体はセコいマネなんかしないで、徹底的にバラして堂々と処分してもらいたいです。小細工するだけ時間の無駄ですし、いくらにもなりませんから。
みなさんが楽しくジャンクライフを送れますよう・・・
AIWA SX-9レストア ― 2021年12月30日
ふるーいアイワのスピーカーをなんとなくレストアしてみました。
たまたま立ち寄ったドフで550円でした。
ちょっと記憶にないので、CDが登場する前の製品でしょうか。
良く知らないのですが、9という型番から上位グレードと思われます。
AIWAは子供の頃から大好きだったメーカーで、見ているうちに音を聴いてみたくなったので連れて帰る事にしました。

まぁ、ジャンクですね。
エッジが朽ちてボロボロです。

音を聴くにも修理しないと本来の音を楽しむ事は出来ません。
久々のスピーカー修理、再開です。

バラします。
まぁ、ごく普通のスピーカーですね。
「AV対応」が流行り出す前なので、キャンセリングマグネットは付いていません。
あ、AVと言ってもアダルトビデオじゃないですよ。

ネットワークは12dB/oct。
コンデンサも変えた方が良いのですが、とりあえずそのままで行く事にしました。

4cm口径のツィーターユニット。
80年代後半のCD MyPaceまで使われていましたので、息の長いツィーターですね。

取り外し完了。
ツィーターは問題無いのでウーハーのみ修理します。

Aliexpressでエッジを注文。
2週間ほどで到着しました。
スピーカー本体よりも高価でした・・・。

交換作業風景。
センター出しを慎重に行い固定します。
勘と測定器を用いて最も安定するポイントを探りながら左右偏差が最小になるようにします。

交換後にインピーダンス特性を確認。
ピークはどちらも42Hz。
その他の特性も驚くほどピッタリ!
気持ちの良い結果に満足です。

せっかくなので外装もキレイに。
軽くバラしてピカピカに。

あとは元通りに組み付けていきます。
そうそうこのスピーカー、密閉型なのにガスケットが何処にも使われていないんです?!
どうしようか悩みましたが、まずはオリジナルを重視してそのまま組みました。

完成!!
これでやっと、音を聴く事ができます!
昭和のデザイン、良いですね。
やっぱりアイワは大文字のAIWAですね。
小文字になってからはもう・・・

試聴・・・
もうオーディオから離れてン年、とりあえず簡単に音が出せるように犬印のEX-A1を用意しました。
トレイが途中で止まってしまいましたが、気合で突っ込んだら再生できました。
けっこう、普通ですね。
ツィーターが出しゃばってる感がありますが、嫌な音ではないです。
紙ツィーターの音、けっこう好きなんですよね。
密閉型ですが低音も弾力があり、ボーカルもキレイに奏でていると思います。
悪くないのですが、なんだろう、何か位相が違うような、ピシっと決まらない印象。
たまにこういうスピーカーに遭遇しますね。
まぁ、荷物満載の狭い作業部屋での評価じゃ可哀そうってもんですし、少なくともマトモなアンプとCDプレーヤーを引っ張り出してくる必要がありそうです。
上にあるオブリコーンのフルレンジのほうが、好みかなぁ~・・・
とりあえず、音が聴けて満足でした!
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