LED照明を蘇生2019年06月02日


買って間もないLED照明が点灯しなくなってしまいました。
カインズで2980円という超特価でしたが、まさか半年しか持たないとは・・・
オーム電機というキチンとした国内メーカー製ですし、たとえ壊れてもニッキュッパなら惜しくねぇよって、保証書も領収書も捨てちゃったんだぜぇ。
ワイルドだろう?




でも、さすがにこんなにも短命だと、後悔してしまう貧乏人・・・。
amazonのレビュー見ても、そんな症例がチラホラと。
リサーチ不足ですね。

安さに飛びついた、哀れな貧困層ですハイ・・・。






まぁ、新しいのを買えば済む事なのですが、ちょっと諦めきれない貧乏人なので修理あるいは改造で使えるようにしてみようと、悪あがきの始まりです。






基板を軽くチェックしましたが、わからんです。
パワー系は問題ないようですので、マイコン系でしょうね。
ちゃんと直すには、なかなかの消耗戦です。

なので、改造して 「とりあえず点灯する」 程度に仕上げてみる事にしました。






LED基板を調べてみると、LED6個直列が4パラになっている基板が2枚並列接続になっていました。
白色LEDなので6SならVfは19V~くらいだろうと試しに電圧を加えたところ全く光りません。
逆接やっちまったかと焦りましたが、間違っていません。でも光りません。
半分ヤケクソで電圧を上げていったところ、54V付近から発光しはじめました。
計算が全然合いません・・・中卒のおぢさんはパニックに陥りました。

webで調べてみると、照明用のLEDの中には1チップの中で3個直列になっているものがあるようです。
なるほど、それなら54Vで光り始めた事が説明できます。よかった!






スペックがおおよそ判明しましたので、LEDドライバを製作します。
というか、作るより完成品を買ったほうが全然安いので、Aliexpressでポチっとな。
1個が本麒麟のロング缶くらいでした。もちろん送料込み・・・!
おかげで最近すっかり作る事が減りましたよ。

300mA出力を2個、各基板に独立供給するようにしました。
これなら万が一どちらかが故障しても片方は生き残るはずですので、「突然真っ暗!」 という事態は避けられるはずです。




2週間ほどで到着しました。
単体テストで問題なさそうなのでLED基板に接続してスイッチオン!
バッチリです。というか眩しい!!




開放電圧は80Vくらいだったかな?
負荷を与えるとご覧の通りの電流値。優秀です。






本麒麟2本分の投資で復活させる事ができました。
調光やらリモコンやらは機能しなくなりましたが、元々使っていなかったので (いまだに未開封) 問題ありません。

次回からはキチンと保証書と領収書は保管しておくようにココロに誓うのでありました。
めでたしめでたし。



ボール盤の改造遊び2019年04月04日


今回はホームセンタークラスのボール盤を工作レベルで使えるように改造してみました。

ホームセンターで1諭吉程度で買える格安ボール盤。
工作やっている人なら一度は買って後悔する、アレです。
ええ、私も買いましたよ。
芯ブレが酷すぎてヤフオクで処分しましたです。



         ※画像はイメージです。


縁あって、おじから同じようなボール盤を頂きました。
使ってみると、やっぱり芯ブレまくりです。
0.8mmのドリルで基板の穴あけなんかやったら、一瞬で折れるレベルです。

またヤフオクに投げようかと思いましたが、これも何かの縁ですし、今回はしっかり使えるレベルに仕上げてみる事にしました。






まず動作音がモーターの唸り音の他にベアリングの悲鳴が激しいです。
バラしてみると海外製のベアリング (のようなモノ) が付いていました。
この部分を国産品に交換するだけでゴゴゴゴ・・・という音が嘘のように静かになりました。










しかし、音なんかよりも芯ブレを対策しないと使い物にはなりません。
チャック (の形をしたゴミ) を国産のチャックに交換しようと調べたのですが、取り付けのジャコブステーパーが極めて特殊な仕様のため国産品は極めて高価です。
JT33、一体誰が何のためにこんなクソ仕様にしたんだか・・・
こんなクソ規格、誰も幸せになれないですよ。







そこで主軸を旋盤で削ってJT33をJT0にする事にしました。
何故JT0かって?
実はこのボール盤を頂くまではDP2250Rを買って、それに付ける予定でJT0チャックだけを先に入手しておいたのです。
YUKIWAのチャックなら、精度的には全く心配無用です!






無事JT0チャック装着完了。
スクロールチャックでの加工だったので精度が心配でしたが、振れは0.05mmで収まっていました。
ちょっと大きいかな?でもこのくらいなら基板の穴あけも余裕です。






ついでにモーターのベアリング (のようなモノ) も国産ベアリングに交換しました。
しかし大陸性の格安モーターだけあってブーーーーンという振動を伴う音があまりにも煩くて・・・。
私の用途ではこんな大きなモーターは必要ないので、別のモーターに交換する事にしました。







悩みに悩んで、結局このDCモーターにしました。
電動ミニバイクに付いていたモーターです。
むかーし、勢いで買って改造して当時保育園児だった娘と2ケツで近所を走り回っていたもんです。
その後バッテリーが死亡してそのまま眠っていたのですが、まさかボール盤になるとは・・・ね。






ざっくり設計です。

モーターの回転数を測定すると24V時で約3000rpmだったので、プーリー比ですこーし落として2000rpmになるようにしました。
プーリーとかベルトはみんな大好きAliexpressでポチっとな。
ほんと、なんでも格安で揃っちゃうよね。アリがとう。






汎用の旋盤とフライスでアルミ板やプーリーなどを加工。
組み付け確認。ざっくり設計通りでバッチリです。
中卒でもCADを使えば気軽にものづくりを楽しめる・・・凄い時代になったもんですね。







速度が変えられるようにモーターコントローラーを付けました。
Aliで300円くらいだったかな。
この300円でベルトを掛け替える事なく、0~2000rpmまで連続可変が可能になるなんて素敵すぎます。

電源は24V100Wのスイッチング電源。
さすがにココは何かあるとシャレにならないので国産品をチョイス。
今回の改造で一番高価な部品でした。

本来ならキチンとケースに収めるのが工作機械の掟なのですが、自分で使うモノなので裸で直付けです。
こういうところに、性格が出てしまいますねー。







とりあえず完成かな。
芯ブレを気にする事なく普通に使えるボール盤になりました。
基板やアルミケースくらいなら全然余裕のパワーです。
DCモーターなので低回転でもトルクがあって思った以上に使いやすいです。
音も 「ヒュ~~ン」 と振動もなく静かなので夜も安心です。

なんとなく塗ってみたベースの青が、やっぱりちょっと不自然かな?まぁいいや!






さて、次はコレを・・・!