K20A タペット調整2012年07月22日



今年、5回目の車検を迎える愛車のステップワゴンです。
家族が増えたのを期に心を入れ替えて購入した、オイラにとって初めてのオートマ&新車です。

かれこれ11年、走行距離も10万キロ近くなり、大きなトラブルこそありませんが小さいのがチョコチョコと出てきました。

その中の1つがエンジンの異音。
同年式のK20Aを搭載したクルマにとても多く見られるカンカンコンコンというあの音です。
ウチのも、購入直後からその音はすこ~し出ていましたが、温まると消えたので、まぁこんなもんだろうと細かい事は気にしない気にしない。

しかし、7万キロを超えたあたりからけっこう大きくなってきまして、総長の居るホンダディーラーで簡易的に診断してもらったところ「タペット音みたいだね」という事でした。
ああそっか、このエンジンは自動調整じゃないんだって(^^;

世のエンジンのほとんどは油圧による自動調整機構を持っていますが、ホンダだけは別。
昔ながらのネジ調整機構を採用しています。
多分、この会社のコダワリなんでしょうね。
このエンジンはTYPE-R仕様も視野に入れて開発されたので、8000回転オーバーまで余裕を持って対応させるには自動調整では役不足だったのでしょう。

ちょいと前の日産SR20DETなんか、うっかり回しすぎるとロッカーアームが粉々になってたもんね。当時の日産で8000回転オーバーなんて夢のまた夢でした(RB26DETTは除く)。

話を戻してタペット調整。
アクセルのオンとオフで音が変わるってのがちょっと・・・引っかかりますが、まずは出来る事からということで久々にサンデーメカニックをやってみました。

いざ開始すると、ヘッドカバーがボンネット内から取り出せないという事態に(^^;
知恵の輪ですね。あっちやったりこっちやったりでようやく取り出してカムシャフトとご対面。
3000キロ毎にオイル交換していたので、10万キロの割りにはけっこうキレイかな。

シックネスゲージも、現役時代に酷使した物はヘロヘロでさびてしまってたので新調しての作業です。
余談ですが、若い頃はクルマをラジコンのようにいぢって遊んでいたもんです。
爆音にして車高短にして全塗装してROM書き換えたりハイカム入れたり、ハイオクガソリンをずいぶん撒き散らして走り回ってたもんですハイ。
安全運転してるにもかかわらず白バイに止められた事も・・・。

話を戻してタペット調整。
ん~~そんなにひどくないぞ。
4番が吸排気共に一番大きかったけど、それでも0.3ミリ程度。
それでこんな音が出るのかな?って思いながらっも、一応規定値の下限値に16箇所全部調整しました。


作業を終えてエンジン始動。
カンカンコンコン・・・あれぇ・・・やっぱり(^^;
結果からいくと、全然変わってないです。
と、なると・・・コンロッドメタルか?!
それならアクセルのオンオフで音が微妙に変わっている事も説明がつきます。

K20Aの異音について、ネットで検索してきると、かなりヒットしました。
でも、有力な情報はなんにも・・・・
質問サイトにも多く見かけましたが、なんというか、どれもこれも回答がなってねーよ。
自分のブログならまだしも、こういう場で知らないくせに知ったかぶっていい加減な回答すんじゃねーよって。
ひどいもんだ。中卒のオイラもビックリです。
まぁ、クルマヲタの世界なんて、こんなもんかな。

もっと驚いたのは、この異音に対するディーラーの対応に関する情報。
ネットにあがっている情報が事実なら、まったく的を得てない関係ない作業で高額な整備代金を請求しているということになります。
これじゃぁ、昔オイラが勤務していた群馬最大の中古車販売会社と同じ手口&レベル。
無知な素人に付け込んだ、悪質な手口としかいいようがないです。
結局、私もこういう納得いかない作業を上からの命令でやらされ続けて嫌になって辞めちゃったんですけどね。まぁ負け犬ですハイ。

それにしても、ホントにホンダの看板掲げたディーラーがこんな作業やってるのかな?
にわかに信じられない。
ウチの総長(工場長)の下でこんな事やったら、担当者はグーで殴られるよ。

話を戻してタペット調整。
なんでもそうですが、修理というのは故障箇所の特定が一番難しいもんです。
とくに異音というのは物凄く厄介で、私も現役時代はずいぶん苦労しました。
面倒だけど、考えられる事を1つ1つ消去法でやっていくしかないんです。

今回の作業で、バルブクリアランスは問題ないという事が確定しました。
これは大きな一歩だと思います。

さて、この先の作業・・・コンロッド?
さすがにこれは・・・エンジン降ろさなくても出来なくはないけどリフトに上げないと厳しいなぁ。
もう1度車検通してあと2年、このままがんばってもらいましょうか。
新車買うカネ無いし、近年のクルマじゃデカいアンプ3台設置するスペース無いしね。


コメント

_ なおすけ@CEO ― 2012年07月22日 13:08

コンロッドメタル....ゴマカシが効かない、やっかいな処ですね。それにしてもカム廻り、凄く綺麗な、オイル焼けなんて微塵もない。

_ りょうさん@管理人 ― 2012年07月22日 17:46

コンロッドメタルにしては、ちょっと音が高いような気もしますが・・・気のせい?
ゴマカシが効かないのでこのままダマしダマし過そうかと(^^;

_ ぷらっし~@ ― 2012年07月22日 20:26

さすが元整備士ですね!
普通はここまでいけません。
エンジン内部を見ると。。。オイル交換をまめに行う恩恵が見えた気がします。
こちらは車検で今日戻ってきました。
ファンベルト交換と油脂類・フェルター類・ブレーキ清掃キットなどで125,000円なり
4月の自動車税は61,000円、無いと不便ですが、満足する車種の維持費、家計を圧迫しすぎのように感じるこの頃です。

_ りょうさん@貧乏人 ― 2012年07月22日 22:16

クルマの維持費、確かに家計を圧迫してますねぇ(^^;
腐った社会で正気を維持して生き抜くには、満足する車種の維持というのも必要だと思いますよ。
まー、このさい思い切ってハイブリットに乗り換えとかも考えましたが、今のカーオーディオ環境(音質)を維持するのはまず無理なので、あと2年、がんばります(^^;

_ 岩瀬 晋 ― 2012年07月22日 22:44

はじめまして。ホームページも拝見しました。
突然の投稿で恐縮なのですが、他にお尋ねするところもなく、思い切って書かせていただきました。
私は以前からONKYOのC-700という古いCDプレーヤを愛用しておりまして、
今のものにはない2倍オーバーサンプリング・デジタルフィルターと積分型の
DACという組み合わせから出てくる音が気に入り、他に多くの製品を遍歴した
ものの、結局それ以上のものを見つけられませんでした。しかし私のプレーヤー
は古いため、CD-Rも読みませんし、音とびもします。そこでDAコンバーター部分のみONKYOを活かす工作(単体としてのDAコンバーター製作)をしたいと
思い立ったのですが、ピックアップ部とDAコンバーターの信号のやりとりについて全く知識がなく、お手上げ状態です。難なくそのような工作がおできになるようで、大変驚いております。私はDAコンバーターの電源をトロイダルトランスで作り直したり、NOS用の市販基盤を取り付けたりといった工作はできますが、デジタルを含めて回路知識がなく、インターフェースの製作など思いもつきません。
もしヒントになることがありましたら、いつでも結構ですので、どんなことでも
ご教示いただけないものでしょうか。ハンダごてが握れればあるていどの技術で
実現可能なのでしょうか。
突然で本当にすみません。

_ ふ゛り ― 2012年07月23日 09:48

昔はチリひとつ、傷ひとつイヤでしたが、ある日開眼(笑)し、寿命後期まで性能を100%維持しようとせず、パワーも脚も7割も満たしていれば良いのでは、と思ってからは放置状態となってしまいました。

乗り物趣味の成り行きは、ガレージ的場所の存在が大きく左右しますね。

_ りょうさん@管理人 ― 2012年07月23日 21:38

岩瀬さん:
C-700というCDプレーヤーはいじった事がない・・・というか存在すら知りませんでした(^^;
なので、なんにもわからないです。ごめんなさい。


ビリーさん:
ちょうど、我々の世代ってのはお金も時間も自由にならない頃なんですよね。
でも、いつの日か、また・・・なんて野望もすこーし持ち続けたいもんです。

_ ながよ ― 2012年07月24日 17:48

はじめまして、ながよと申します。

自分もオーディオ機器好きで、暇さえ有れば管理人様のサイト「高速化事業部」の記事を拝見させて頂いております。こんな事が出来たら楽しいのでしょうね♪

年令はおそらく管理人様より少し下なので、やはり自分も車好きでもありますので、管理人さんの電気と車の知識の凄さには尊敬しております。

あきゅのDAC化の記事を楽しみしておりますので、頑張って下さいp(^^)q

_ りょうさん@管理人 ― 2012年07月25日 06:56

ながよさん:
うれしいコメントありがとうございます。
現在あきゅは別の計画で一時停止していますが、気長にお待ち頂ければと(^^;

ちなみに、他に進行中の計画(遊び)は
・シンチレーション方式の放射線量計の製作
・ちゃんとした16ビット限定のUSB-DACの製作
・パイオニアCT-A9のフルオーバーホール
・チャリの修理
などなど(^^;

_ やまぐち ― 2012年07月27日 22:40

K20A・・・いまDC5のRに乗ってますけど、メーター読み9千回ります(汗)
(ECUは弄ってますけど)

ところで・・・でかいアンプ3台ってどんな構成ですか?
3ウェイマルチですか?
そっちのほうが気になって仕方ありません。

さらに最近アルパインのV12expertという物を捕獲したのですが
なんか似たようなアンプに見えるのでなおさら気になります(^^)

_ りょうさん@管理人 ― 2012年07月28日 07:16

9000回転かぁ~!
楽しそうだけど難しそう(^^;
むかーし、6千で終わる日産トヨタからEF8に乗り換えたとき、その高回転域のパワーを思うように引き出せず(単にヘタだっただけ)毎晩練習してた頃を思い出します。

でかいアンプは、アルパインの初代V12のMSV-1050ってやつです。
ほんの一時期発売されてた幻の終段無帰還のフラグシップでしたが、価格の割りにパワーなど数値的なスペックが低かったので売れなかったみたい(^^;

フロントに1台、リアに1台、サブウーハーにと計3台、普通でしょ(^^?

_ やまぐち ― 2012年08月01日 00:48

エンジンは性能が高すぎて、全開で楽しむのは
サーキットのみになってしまいました。
一般道では危なくて踏めません(^^;

アンプ。
メーカー製で終段無帰還とは珍しいですね。
大量にNFBをかけたアンプとはまったく違う音がして
良いのですよね。 その分駆動力は出辛いですけど。

構成が普通って・・・十分こだわってますって(^^;
車内でも素晴らしい音が聞けそうですね。

_ りょうさん@管理人 ― 2012年08月14日 21:05

ホンダの総長からK20Aの内部情報が入りましたので補足を。
音の原因ですが、エンジンばらしてないのでなんともですが、傾向としてスカートの当たる音が出やすいとのことです。
なるほど、コンロッドメタルにしては音がちょっと違うかなと。
スカートの当たる音というのは経験が無いのですが、仮にコンロッドメタルが原因なら欠陥品になりますし、焼きついてもおかしくないはず。
タイプRを除くほとんどのK20Aでこの音が出ているにもかかわらず致命的なトラブルが見当たらない点を考慮すると、コンロッドメタルの可能性は低いかなと思います。
スカートの音なら、まぁ心配ないでしょう(^^)

_ maybewin ― 2014年05月24日 15:51

はじめまして。
我が家のK型エンジンを積んだ車の音についてgoogleにて検索して、こちらの記事を読ませていただきました。
我が家はCM3型アコードワゴン(K24A)、RF4ステップワゴン(K20A)を使用中なのですが、いずれもアイドリング時から走行時のカタカタ音が気になっている状況です。昨年、その音が気になりすぎるほど大きくなってきたので、走行距離17万5千キロの段階でアコードワゴンのエンジンをオデッセイ(RB2型)のエンジンに自分で載せ替えました。新たなエンジンは販売者の話では7万5千キロ程使用したものらしいのですが、カタカタ音は完全には無くならなかったものの、かなり小さくはなりました。しかし現在走行距離20万キロ、載せ替えたエンジンの距離で言えば約10万キロ)の状態でやはり気にすれば気になるくらいの「カタカタ」音が発生してきています。
私も載せ替える前はクランクメタルの音かなと思って、もしそうならば早い段階で更に大きな問題になりそうな予感がしたので載せ替えたのですが、載せ替え後もなりますし、昨年末に中古で購入したステップワゴンでも鳴るのを確認しましたので、メタルの音じゃないだろうなと思うようになりました。先ほど、いろいろと調べているうちにピストンスラップ音を大きく疑わせる情報をネット上の掲示板で見つけ、そこにあった画像から見ても、音の出所(ヘッドカバー内ではなくシリンダーブロック奥)という事からしても、スラップ音なのかなと考えるようになりました。降ろしたエンジンはいずれ自分でOHしようと準備しているのですが、開けてみてそれが確認出来るかなと思っています。

非常に参考になるお話、有難う御座いました。
また、非常に時間が経った記事にコメントを差し上げてしまい失礼しました。

_ りょうさん ― 2014年05月25日 21:46

maybewinさん:

はじめまして。
有力な情報ありがとうございました。
街中を歩いていても、背後からあのカタカタ音が聞こえるとクルマを見るまでもなく「あ、K20Aだ」ってわかりますよね(^^;
オイルも柔らかいものが指定されていますし、当時としてもあまり燃費の良いエンジンではなかったので、フリクションロスを極力少なくするための策が裏目に出たのでしょうか。

降ろしたエンジンのオーバーホール、タイプR仕様にしてしまうとか?!
私はもうすっかり現役引退してしまいましたが、こういうお話を伺うと自然とワクワクしてしまいます。
何か進展ありましたら、ご投稿頂ければ幸いです。

_ とし ― 2015年02月26日 22:20

はじめまして、私も自分でタペット調整しようとこころみました。が、アウト側が全く目視出来ず断念しました。アウト側は頭を突っ込んで作業したんですか?手探りでは困難かと・・・おしえていただけませんか?

_ りょうさん ― 2015年02月26日 23:17

としさん

はじめまして。
EX側は確かに最初は戸惑いましたが、ミラーで確認して位置をアタマに焼き付けておけば、手探りでもなんとかできるのではと思います。
面倒なら最初から調整ネジを緩めてシム差し込んで調整してしまうのも手かと。

参考までに・・・がんばってください!

_ とし ― 2015年02月27日 09:29

アドバイスありがとうございます 他こうした方がいいよって事ありますか?

_ りょうさん ― 2015年03月01日 00:21

としさん:

他の方法ですが・・・これ一回しかやっていないのでわからないというのが正直なところでして。
確認作業を諦めて、調整する事を前提にして、覚悟を決めて(?)ネジを緩めてシクネスゲージを当てて調整してしまうのも手かと。
そのほうが格段にラクだと思います。
多分、ディーラーさんはそうやっているのではと思います。

私の場合は、作業を楽しみながら行いましたので・・・自己満足ですね。
そのくらいの余裕を持って、楽しみながらトライして頂ければと思います。

_ とし ― 2015年03月03日 09:47

そういう手もありますね、ありがとうございます
2時間の作業ですからそのやり方が濃厚ですね。
質問です。
Dから作業要領書取り寄せました。上死点を合わせたのですが、ロッカーアームに遊びがあり、規定の厚さのゲージ差し込むと入らず(引っかかる感じ)、アームを少し持ち上げるとゲージが入ります。こんな感じでいいのでしょうか?上死点なら遊びはないはずでは?上死点がとれてないのか?
分からず何も触らすカバー付けて作業中止・・・
遊びも含めた測定なのか????ヘッド内は驚くほど綺麗でした。
回答お願いします

_ とし ― 2015年03月03日 09:52

検索してみたらロッカーアームに遊びがあれば上死点ですね、間違いないですね?

_ りょうさん ― 2015年03月04日 22:42

としさん:
虎の巻が手に入ったのであれば、記載されている通りに作業すればOKです。
クリアランスも、温間時の正規の値と冷間時の参考値がしっかり記載されているはずです。
冷間時に作業されたのでしょうか。ゲージが入りにくいのはその関係でしょうから、クリアランスはほとんど狂っていないのではと思います。

上死点に関してはだいたい仰られている通りでOKすが、今一度エンジンの基本から勉強し直されると、よりカーライフが楽しく充実したものになると思いますのでオススメです。

_ とし ― 2015年03月04日 23:24

冷間時に行いました もう一度キッチリ余裕をもって作業を行います
コメントありがとうございました

_ ちゅうさん ― 2015年07月17日 20:45

RF3・RG1・K20・K24等のDOHCエンジン異音・カラカラ音はカムシャフトのサイドノック音です、シリンダーヘッドのカムホルダーとカムシャフトのクリアランスが経年疲労により、大きくなり、独特の異音発生が生じてくるのです。

_ りょうさん ― 2015年07月17日 21:52

ちゅうさんさん:

はじめまして。
カムシャフトのサイドノック音ですか・・・。
K20Aはいろんな所から音が出る可能性があるのですね。
私が乗っていた(過去形)K20Aはアクセルのオン/オフで音質が変化していたのでカムシャフトのほうの音ではなかったか、あるいは他の音でかき消されていたのかもしれません。
今はかたつむり君の付いたS07Aのお世話になってますが、機会があれば赤いヘッドカバーのK20Aに乗ってみたいと思っている今日この頃です。

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