JETBOILモドキとガス缶の検証 ― 2020年12月12日
最近、山歩きで景色の良い所でお湯を沸かしてコーヒーを淹れて飲む事にハマっているのですが、もっと手軽に安定して楽しめるこの手のギアが気になっている今日この頃。
思い切って入手しましたので、その簡単レビューです。

本来なら本家JETBOILを買うべきなのですが、まぁ、結構なお値段なわけでして。
そこでこのAPGのモドキ、フルセットで4000円弱でしたのでポチっとな。
3週間ほどで届きました。

開封して中身チェック。
意外とマトモというか、なかなかのクォリテイ!
テンション上がります!

熱効率をアップさせるヒートエクステンションの成型もキレイです。

本家は布製の取手で使用と共に溶ける仕様ですが、こちらはシッカリとした折り畳みの取手で、多少ガサばりますが使用時の安定感は申し分ないです。
カバーの縫製もシッカリしていますし、予備の色違いも付属しています。

ゴトクも付属していましたが、湯沸かし専用として使うつもりなので出番は...。
本家は切断面がけっこう鋭く取り扱いに気を付ける必要がありますが、こちらはバフで丸めてあるので触った時のあの嫌な感触は皆無でした。
総じて、造りは丁寧な印象です。

で、これらのパーツが110ガス缶含めて全て本体内に収納できてしまいます。
まぁ、ゴトクは持っていきませんけどね。

では早速点火・・・
ガスが出ません!!
どーやっても出ません!
マジか?不良品??dispute???
一気にテンション下がりまくりです。

こんな単純な構造の器具でガスが出ないのはおかしいと思い、色々やってみるとガス缶をぎゅ~っとキツく締め込むとガスが出る事がわかりました。
SOTOとの相性が悪いだけなのかと思い、他メーカーのガスでも試しましたが結果は同じ。
使えなくはないですが、いまいちスッキリしないので自分なりにその原因だけでも調べてみる事にしました。
今回の検証で用意したガスバーナーは、モドキのAPGの他にコールマンのパルテノンと、山歩きで愛用している中華BRSのBRS-3000Tです。

まず、器具側のこの出っ張り部分を調べてみる事にしました。
シールのOリングからプラグの天辺までの距離を簡易的に計測してみました。

まさかタイヤゲージがこんな所で役に立つとはね...。
結果は、
コールマンが3.41mm
BRS-300Tが2.68mm
そしてAPGが1.97mmでした。
まぁ相手がゴムパッキンなので数値は目安ですけどね。
コールマンと比べるとAPGはかなり短いです。そのためガス缶のバルブを十分に押す事ができずガスが出なかった(出にくかった)というわけですね。
これで原因は分かりましたが、キツく締め込まないと使えないのではちょっと・・・ねぇ。
APGと相性の良いガス缶が無いかとamazonを徘徊したところ、気になる商品を見つけました。

モンベルで扱っているJETBOIL純正のガスです。
レビューを見ると器具脱着の際にド派手にガス漏れするようで、残念ながら悪評が目立ちます。
WEBの動画を見ても、プシャーー!!っと信じられないほどの盛大さです。
でも、この動画を見てピンと来ました。
恐らくは、ガスのバルブがチョット押されるだけで開いてしまう仕様なのではないかと。
これだけ派手に漏れていても、販売元のモンベルは不良品とは認めていないわけですから、どんなシーンでも確実にバルブが開くように設計された「仕様」だと勝手に解釈しました。
これはもう、入手して確認するしかありません!
で、そのままポチっとしても良かったのですが、翌日地元のWILD-1で買ってきました。
同じモノなら、できるだけ地元のお店で買う派です。

早速こんな感じでバルブまでの距離をざっくり測定。
SOTOが2.8mmに対して、JETBOILは1.89mmほどでした。
バルブが上にある分、押される量が少なくても開きやすいという事ですかね。
実際にAPGにこのJETBOILガスを付けてみたところ問題なく使う事が出来ました!
あ、脱着の際は多少漏れますけどね。これなら許容範囲だと思いますよ。
と、いうわけで、APGのJETBOILモドキにはJETBOIL純正ガスがピッタリという事がわかりました。
APGの器具はちょいとガスを選ぶ傾向があって、モンベルのJETBOIL純正ガスはバルブの感度がちょいと高めだけど不良品という程では無い、といったところでしょうかね。
JETBOIL缶、大きいほうも買っておこうと思います。

そうそう、このモドキは匂いがけっこうキツくて洗っても落ちなかったので、重曹を入れたお湯に漬けてみました。
結果はバッチリ!
これで山頂で、美味しいコーヒーが今まで以上に楽しめそうです!
めでたしめでたし。
コメント
_ お水汲み当番 ― 2022年11月19日 00:01
_ りょうさん ― 2022年11月19日 21:04
お水汲み登板さん:
ハンダ盛りで対策とは恐れ入りました!
なるほど、その手もアリですね。
独り言、参考にさせて頂きます!
ハンダ盛りで対策とは恐れ入りました!
なるほど、その手もアリですね。
独り言、参考にさせて頂きます!
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不思議に思って調べたら、やはり中心の押しシャフト(って言うのか知りませんが)の長さが短いことが原因でしたので、私はその押しシャフトの上にハンダで1mmほど嵩増しをし、プリムスのOD缶を使っております。
こんな勝手な改造など、決して他人様にお勧めできるようなことではありません(責任問題になるかもな)ので、独り言ということで、よろしく。